犬猫小町(準備中)

パラベンparabens

合成保存料。内分泌かく乱の議論があり、犬猫の長期データは限定的です。

分類: 保存料・酸化防止剤 最終更新: 2026-06-28

犬・猫での見方

条件つき・注意

市販ドッグフードおよび犬尿から高頻度でパラベンとその代謝物が検出されたことが報告されている。内分泌かく乱の懸念が議論されており長期影響データは限定的。

条件つき・注意

キャットフードは犬用より高濃度で検出される傾向が報告されている。猫も日常的に曝露しており長期的な内分泌への影響は十分に解明されていない。

期待される役割

カビ・細菌の増殖を抑える合成保存料(食品・化粧品由来)。

注意したい点

内分泌かく乱(エストロゲン様作用)が議論されており、犬猫の長期曝露データは限定的と報告されている。

詳しい解説

パラベン(メチルパラベンなど)は、カビや細菌を抑えるために使われる合成の保存料です。

分かっていること

査読論文で、市販の犬・猫フードとその尿の全サンプルからパラベンが検出されたと報告されています。 フード中の平均濃度は犬1,350・猫1,550 ng/g(湿重量)でした。 つまり犬猫は日常的にパラベンに触れているということです。

パラベン類は内分泌かく乱物質として議論されており、甲状腺や生殖への影響が懸念されています。 ただし犬と猫での長期的な健康影響のデータは、まだ限られています。

「検出された=害がある」でも「基準内だから問題ない」でもなく、 分かっていないことが残っているというのが現在地です。

表示での見え方

保存料は用途名と物質名の両方を書くことが求められるため、「保存料(パラベン)」の形で表示されます。

根拠(2件)

  • 査読論文

    市販の犬・猫フードおよびその尿の全サンプルからパラベン(特にメチルパラベン)とその代謝物が検出され、フード中総パラベンの平均濃度は犬1,350・猫1,550 ng/g(湿重量)だったと報告されている。

    Karthikraj R, Borkar S, Lee S, Kannan K. Parabens and Their Metabolites in Pet Food and Urine from New York State. Environ Sci Technol 2018;52(6):3727-3737 PubMed (PMID 29512377)DOI 10.1021/acs.est.7b05981

  • 査読論文

    パラベン類は内分泌かく乱物質(EDC)として位置づけられ、犬猫は主に食事を介して曝露し、甲状腺・生殖などへの影響が懸念されるが犬と猫での知見はなお限定的であると報告されている。

    Pocar P, Grieco V, Aidos L, Borromeo V. Endocrine-Disrupting Chemicals and Their Effects in Pet Dogs and Cats: An Overview. Animals (Basel) 2023;13(3):378 PubMed (PMID 36766267)DOI 10.3390/ani13030378

この内容は一般的な情報であり、診断や個別の助言ではありません。 いま与えているフードや体調について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。