ビートパルプbeet pulp
甜菜の搾りかすを乾燥した食物繊維源。腸内発酵で短鎖脂肪酸を生成し、便質改善・腸活サポート。AAFCO 承認。一部で「嵩増し」と批判される議論もあるが、研究上は有用な可溶性/不溶性混合繊維。
分類: サプリメント・栄養強化 最終更新: 2026-06-28
犬・猫での見方
犬
一般に問題なし
中程度に発酵する食物繊維源として便性状の安定・腸内環境サポート目的で広く使用。過剰配合は便量や軟便に影響しうる。
猫
一般に問題なし
猫用フードにも繊維源として使用。適量であれば一般に安全とされるが配合割合が高いと嗜好性や便性状に影響する場合がある。
期待される役割
中程度に発酵する食物繊維で、腸内で短鎖脂肪酸(SCFA)を生み出し、便性状の安定や腸内環境のサポートを目的に配合される。
注意したい点
過剰に配合すると便量増加や軟便につながる場合がある。
詳しい解説
ビートパルプは、砂糖大根(てんさい)から糖を取ったあとに残る繊維です。 中くらいの速さで腸内細菌に発酵される食物繊維源として使われます。
何をしているか
腸内細菌がこれを発酵させると**短鎖脂肪酸(SCFA)**ができます。 これが便の状態を安定させ、腸内環境を保つのに関わるとされています。
ビーグル犬の試験では、セルロースと比べて消化のよさが良好で、発酵によって短鎖脂肪酸が できることが報告されています。成犬の比較試験では、ビートパルプを含む食事で 短鎖脂肪酸の濃度が高く、ビフィズス菌などの有益な菌の増加と関連したという報告があります。
「かさ増し」と言われることについて
安価な副産物なので、かさ増しと言われることがあります。 ただし上のとおり、腸のはたらきに関わる役割が試験で確かめられている素材です。 入っているかどうかより、原材料表示の何番目にあるかを見るほうが情報になります。
根拠(2件)
査読論文
ビーグル犬を用いた試験で、ビートパルプは中程度に発酵する繊維源でありセルロースと比べ乾物・有機物消化率が良好で、発酵により短鎖脂肪酸が産生されることが報告されている。
Donadelli RA et al. Journal of Animal Science, 2019 PubMed (PMID 31414126)DOI 10.1093/jas/skz265
査読論文
成犬を対象とした繊維源比較試験で、ビートパルプを含む食餌はより高い総SCFA濃度を示し、Bifidobacterium等の有益菌(酪酸産生菌)の増加と関連した。
Montserrat-Malagarriga M et al. Animals (Basel), 2024 PubMed (PMID 38254365)DOI 10.3390/ani14020196
この内容は一般的な情報であり、診断や個別の助言ではありません。 いま与えているフードや体調について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。