犬猫小町(準備中)

BHTBHT

合成酸化防止剤。長期安全性に議論があり、避ける選択肢も。

分類: 保存料・酸化防止剤 最終更新: 2026-06-27

犬・猫での見方

避けたい

避けたい

詳しい解説

BHT(ブチルヒドロキシトルエン)は、油が酸化して傷むのを防ぐために加える合成の酸化防止剤です。 [[bha|BHA]]と一緒に使われることがよくあります。

何のために入っているか

フードに含まれる油は、時間が経つと空気に触れて酸化します。酸化した油は風味が落ちるだけでなく、 体にとってもよくありません。酸化防止剤は、この劣化を遅らせて品質を保つために加えられます。

入っていること自体が「悪いフード」を意味するわけではありません。 酸化を防ぐ働き自体は必要で、 天然由来のもの([[mixed-tocopherols|ミックストコフェロール]]・[[rosemary-extract|ローズマリー抽出物]])を 使う製品もあります。天然のものは効きめが穏やかで、その分だけ賞味期限が短くなる傾向があります。

議論があるところ

BHT について、IARC(国際がん研究機関)の分類はグループ3(発がん性を判断するには証拠が足りない)で、 BHA のグループ2B(発がん性の可能性がある)より弱い扱いです。

ただし長く摂り続けたときの安全性については議論が残っています。 規制の枠内で使われている限り基準は満たしていますが、 「基準内だから気にしなくてよい」と「念のため避けたい」のどちらを取るかは飼い主の判断です。

表示での見え方

酸化防止剤は、用途名と物質名の両方を書くことが求められるため、 「酸化防止剤(BHT)」のように名前まで表示されます。避けたい場合は袋で確認できます。

袋の読み方は [[labels|表示の読み方]] にまとめています。

根拠(2件)

  • 公的基準・規制

    IARC により Group 3(発がん性分類不能)。発がん性の確証はないが長期安全性に議論

    IARC Monographs Vol. 40 (1986) Group 3

  • 査読論文

    ヒト安全性レビュー。高用量での影響を整理

    Lanigan & Yamarik 2002 Int J Toxicol PubMed (PMID 12396675)

関連する読みもの

この内容は一般的な情報であり、診断や個別の助言ではありません。 いま与えているフードや体調について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。