犬・猫が食べない・むせるとき
家でできることと、受診の目安
- ぐったりしている、動きたがらない
- 繰り返し吐く
- 白目・歯ぐき・皮膚が黄色っぽい(黄疸)
- よだれが増えた
- 首を下げてうなだれた姿勢をとる
- 短い期間で目に見えて痩せた ### 時間をおかずに動いてほしいとき(犬・猫共通) | いま起きていること | 目安 | 理由 | |---|---|---| | 呼吸が苦しそう。とくに猫が口を開けて呼吸している。舌や歯ぐきが青紫っぽい | 救急 | MSD獣医マニュアルは呼吸の異常を救急に挙げています | | 食べ物や水が気管に入ったあと、咳き込みが止まらない。ぐったりしてきた、熱っぽい | 時間帯を問わず受診(夜間・休日は事前に電話) | 誤嚥のあとに肺炎が起きることがあります | | 食べる・飲むときに毎回むせる、咳き込む、飲み込んだものが鼻から出る | その日のうちに | 飲み込みの働きそのものに変化が起きている可能性があります | | 食べたそうに器に近づくのに、口をつけずに離れる。うなる、顔を触らせない | その日のうちに | 空腹でないのではなく、口の中が痛くて食べられないことがあります | | 吠え声・鳴き声がかすれてきた大型犬で、食事中のむせが出てきた | 早めに受診 | 中〜高齢の大型犬では、のどの開閉に関わる神経の衰えが知られています | | 食欲の低下が続く。体重が落ちてきた。水を飲む量が変わった | 早めに受診 | シニアの慢性疾患のありふれた入口です | 「1食だけ抜いたが、次の食事は普段どおり食べて元気もある」というときも、見ていただきたいのはその後です。 繰り返す、量が減っていく、体重が落ちてきた ── このどれかが出たら、受診の側に入ります。猫では、食べない時間を長引かせないでください。 そして、痛がっている様子があっても、人用の痛み止めを与えないでください。 人の薬には犬猫で中毒を起こすものがあり、診てもらうときの判断も難しくします。 MSD獣医マニュアルは、救急について「救急の対応は、動物病院への電話から始まることが多い」と記しています。上の表に当てはまるかどうか迷うときも、電話で相談して構いません。夜間や休日に対応する動物病院は お住まいの地域の獣医師会や自治体の救急案内 から探せます。 ### むせるとき、何が心配されているのか 食べ物や水が、食道ではなく気管のほうへ入ってしまうことを誤嚥といいます。誤嚥をきっかけに肺炎(誤嚥性肺炎)が起きることがあり、MSD獣医マニュアルは咳・発熱・元気消失・食欲不振・呼吸困難といった徴候を挙げています。 同じマニュアルは、誤嚥性肺炎の原因についてこう記しています。 > 誤嚥性肺炎は、持続する嘔吐、巨大食道症、あるいは**不適切に与えられた薬や食べ物(強制給餌)**から起こりうる。
(MSD/Merck Veterinary Manual "Pneumonia in Dogs and Cats"・当サイト訳) この一文が、この記事で強制給餌のやり方を書かない理由です。 あとでもう一度触れます。 むせる背景にあるものは一つではありません。のどの筋肉を動かす神経の衰え、食道の動きの変化、口の中の痛み、吐き戻し。どれなのかは、この記事では決められません。 見分けには検査が要り、診断は獣医師の仕事です(獣医師法第17条は、獣医師でなければ犬猫等の診療を業務としてはならないと定めています)。 ### ゆっくり食が細くなっている場合も、一度は相談を AAHAの2023年のシニアケアガイドラインは、慢性の病気でよくみられる徴候として「だるさ、進行する元気消失、行動の変化、食欲の低下、拒食、飲水パターンの変化、時間をかけた体重減少、動きの変化、治らない傷」を挙げています。 食が細くなることは、老化の一部でもあり、病気の入口でもあります。腎臓、甲状腺、口の中、消化管、吐き気。「年だから食が細くなった」で説明を止めてしまうと、対処できるものを通り過ぎることがあります。 シニアに入ると健診の間隔そのものが変わります。いつからがシニアか、どのくらいの間隔で診てもらうかは シニア期と介護のハブ にまとめています。 ### 受診の前に、記録しておくと早いこと 食べているところを動画に撮ってください。 これは思いつきではなく、AAHAのシニアケアガイドラインが「飼い主が撮影した、普段と違う食べ方の動画は、問題の評価に役立つ」と明記しているものです。診察室では緊張して食べないことがあり、家での様子は伝わりにくい情報です。 あわせて、次を書き留めておくと相談が早くなります。 いつから変わったか。食べようとしないのか、食べたいのに食べられないのか。 噛むところでつまずくのか、飲み込むところでつまずくのか。ドライは避けるがウェットなら食べるか。むせるのは食べるときか、水を飲むときか、両方か。吐くか、吐くなら食べてからどのくらいか。水は飲めているか。便と尿は出ているか。 そして体重です。同じ体重計で、同じタイミングで測って記録します。AAHAのガイドラインは、体格と筋肉の評価が、加齢による変化と病気による変化を見分け、食事の調整が要るかどうかを判断する助けになると記しています。家庭でできるのは体重までですが、「先月より減っている」という一行は、それだけで相談の材料になります。 ## 家でできること その前に、線を引かせてください。 > 強制給餌(口を開けさせて食べさせる、シリンジで流し込む)と、療法食への変更は、この記事では方法を書きません。
先に引用したとおり、MSD獣医マニュアルは誤嚥性肺炎の原因のひとつに「不適切に与えられた薬や食べ物(強制給餌)」を挙げています。飲み込む力が落ちている子ほど、良かれと思って行った給餌が肺炎につながりえます。やるかどうか、やるならどう行うかは、その子を診た獣医師が決めることです。 すでに指示を受けている方は、その指示が優先します。この記事の内容で上書きしないでください。
療法食も同じです。いま食べている療法食を、食べないからといって自己判断で別のものに替えたり、やめたりしないでください。相談すれば、同じ目的で食べやすいものに変えられる場合があります。 以下は、道具を買わなくても今日から試せることです。 ### 食器の高さを変えてみる 環境省のパンフレットは、高齢の犬猫が過ごしやすい部屋づくりとして、食事の項に「食器を高く食べやすくする」と記しています。 床に直接置いた器だと、頭を深く下げた姿勢を、食べているあいだじゅう保つことになります。首や前足が弱ってきた子には、これが負担になります。食べ始めてすぐやめてしまう、途中で座り込む、という食べ方をする子では、空腹の問題ではなく姿勢の問題だったということがあります。 高さの数字は書きません。体格で変わるためです。立った姿勢で、頭を大きく下げずに口が器に届くあたりが目安になります。買う前に、いま使っている器を本や空き箱の上に載せて、その子が食べやすそうにするかどうかを見てから決められます。 ただし、むせる子・飲み込みにくい子について、どんな姿勢で食べさせるかは獣医師と決めてください。 病気によっては、姿勢の指示がもっと具体的になります。たとえば食道が広がって動きが悪くなる巨大食道症では、MSD獣医マニュアルが、前足を後ろ足より高くした姿勢で食べさせ、食後も少なくとも10〜15分はその姿勢を保つ、という管理を挙げています。重力を使うためです。ただしこれは、その病気だと分かった子に対して組み立てられる管理であって、むせているから今日から始める手順ではありません。 言い換えると、姿勢の工夫は、病名によって中身が変わります。「頭を上げておけばよい」と一律に決めないほうが確実です。 ### においを立てる 環境省のパンフレットは、高齢期のケアについてこう記しています。 > 嗅覚も衰えてくるので、臭いの強いフードにするなど、食欲を維持する工夫が必要です。 (環境省「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代」) 食べないのは、食べ物が見つかっていないだけということがあります。目も鼻も衰えていくと、置いてあることに気づかない場面が出てきます。 パンフレットが挙げているのはフードの選び方までですが、香りの立ち方は温度でも変わります。冷蔵庫から出したばかりのものは香りが立ちません。常温に戻す、人肌くらいに温める。 これだけで食べ始めることがあります。熱くしすぎるとやけどの危険があるので、必ず温度を確かめてから出してください。 置きっぱなしにすると、においは飛び、傷みます。時間を決めて下げ、次の回に出し直すほうが、においの助けは残ります。 なお、フードそのものを替えることは、ここでは勧めません。 療法食を食べている場合はもちろんですが、猫についてはもう一つ理由があります。MSD獣医マニュアルは、肝リピドーシスの引き金になりうる環境要因のひとつに「受け入れられない食べ物への切り替えを伴う、強いられた減量」を挙げています。食べないから別のものに、という善意の変更が、猫では裏目に出ることがあるということです。まずは温度と器から試して、それでも食べないなら相談してください。 ### 一度の量を減らして、回数を増やす AAHAのシニアケアガイドラインは、健康なシニア猫について「消化しやすく嗜好性を高めた、カロリー密度と蛋白質の高い食事を、一度に少量ずつ、回数を増やして与えることが必要になりうる」と記しています。筋肉と体重を保つためです。 一度に食べきれなくなった子には、この考え方がそのまま使えます。同じ量を、いまより多い回数に分ける。一回あたりの負担が減り、途中でやめてしまった分を次の回で取り返せます。 ただし、1日にどれだけ食べるべきかという総量と中身は、獣医師と決める話です。 ここで扱えるのは、同じ量をどう分けるかまでです。 ### 水を、行ける場所に置く 環境省のパンフレットは、食事の項にこう続けています。「いつでも飲めるように新鮮な水を何か所かに置く。」 歩ける距離が短くなると、水飲み場が遠いというだけで飲む回数が減ります。寝床のそば、いつもいる部屋、トイレの近く。 増やすのは器の数で、これは今日できます。 食べる量が減っているときは、水分も一緒に減っていることがあります。AAHAのシニアケアガイドラインは、疾患別の管理をまとめた表の腎臓・泌尿器の項に「水分を保つことは必須である」と書いています。ただしこの一文は、飼い主に向けた目標として書かれたものではありません。すぐ隣に、必要に応じて皮下や静脈からの輸液を行うことが並べて書かれています。「必須」を引き受けるのは獣医療の側で、家の役割は器を増やすところまでです。 飲む量が明らかに減った、器の水が減らない日が続く。そういうときは、家で足そうとせずに相談してください。そして、口に水を流し込まないでください。 無理に飲ませることは、無理に食べさせることと同じく誤嚥につながります。 ### 口の中を疑ってみる 「食べたいのに食べられない」は、「お腹が空いていない」とは別のことです。器に近づくのに口をつけずに離れる、片側だけで噛む、ドライを避ける、丸のみする、よだれが増えた、食べているときに鳴く、顔まわりを触らせない。このあたりが揃うときは、口の中を疑う理由があります。 AAHAのシニアケアガイドラインは、「食べ物をとる・噛む・飲み込むのに困難がある、あるいはその過程で不快そうな様子を見せる場合はとくに、しっかりした口腔検査で評価することが勧められる」とし、口とのどを、歯周病・口腔腫瘍・歯の病気(破折した歯や吸収されている歯を含む)について詳しく調べるよう記しています。同じガイドラインは、口の腫瘍は高齢の犬猫で多く、見つかった時点で大きくなっていることがあるため、早い発見が結果を左右するとも述べています。 家でできるのは、見ることと、気づいたことを伝えることまでです。口臭が強くなった、歯ぐきが赤い、食べこぼしが増えた。歯石を取る、ぐらつく歯をどうするかは医療です。歯ぐきの内側の状態は、麻酔下の検査でないと正確には分かりません。 無理に口を大きく開けさせようとしなくて構いません。痛がっている口をこじ開けると、嫌な記憶になって次から見せてくれなくなります。 ### 食べる場所を整える 静かで、落ち着ける場所に置きます。同居の犬猫がいる家では、取られる心配のない場所にするだけで食べることがあります。耳が遠くなった子は、後ろから近づかれると驚きます。 床が滑ると、食べる姿勢を保てません。踏ん張れずに後ろ足が開いていくと、食べるより先に疲れます。環境省のパンフレットは床材について「マットなどを敷き、滑りにくい床に。爪が引っかかるような絨毯はやめる」と記しています。器の下と、その子が立つ場所の両方を見てください。後ろ足の弱りについては 後ろ足が弱ってきたとき にまとめています。 ## 道具を使うなら このサイトでは商品名を挙げていません。体格・体型・進み方がその子ごとに違い、同じ商品が別の子には合わないためです(→ 編集方針と出典の扱い)。選ぶときに見るところだけを書きます。 そして、急いで買う必要はありません。 器を台に載せて試してから決めても遅くありません。 ### 食器 ── 見るのは高さ・安定・縁 高さ。前の節に書いたとおり、頭を大きく下げずに口が届くかどうかです。高さを変えられる形(スタンドに器を載せる型、脚の長さを調整できる型)のほうが、変化に合わせられます。 これから先の進み方は読みにくいので、一つの高さで固定してしまわないほうが、買い直しが減ります。逆に、高すぎて顎を上げる姿勢になるのも食べにくくなります。合う高さはその子の体格で決まるので、試してから買うのがいちばん確実です。 安定性。ここが見落とされやすいところです。舌ですくう力や前足で押さえる力が落ちてくると、食べているうちに器のほうが動きます。 追いかけて食べることになり、途中でやめてしまいます。見るのは、器の重さ、底面の広さ、重心の低さ。持ち上げてみて軽すぎるもの、底が小さくて背が高いものは、押されて倒れます。スタンドを使う場合は、スタンドごとずれないかも見てください。 縁の形と深さ。深い器は底に残り、そこまで口が届きません。浅めで、縁が立ちすぎていないほうが口を入れやすくなります。猫では、器が狭いとひげが縁に当たるのを嫌がることがあるので、顔の幅より広い器のほうが食べやすい子がいます。 滑り止め。器の裏に滑り止めがついているか。ついていなければ、下に一枚敷けば足ります。器の下だけでなく、その子が立つ場所の滑りも一緒に見てください。 器が動かなくても、本人が滑れば同じことです。 洗いやすさ。毎日洗える形と素材か。ぬめりの残りやすい細かい溝、分解できない継ぎ目は、日々の手間として効いてきます。傷の入った器は汚れが残りやすくなります。 ### 水の器 数を増やすのが先です。増やすと、洗う手間も増えます。一つの大きな器より、洗いやすい器をいくつかのほうが続きます。ひっくり返されると床が濡れて滑るので、水の器ほど安定性を見てください。 ### 給餌用の器具について シリンジや強制給餌用の器具については、このサイトでは選び方も使い方も扱いません。 必要かどうかを判断するのも、使い方を教えるのも、その子を診た獣医師の仕事です。 ## 外の手を借りるとき ### 食べないことには、医療の側にも手立てがあります 工夫をいくつも試して、それでも食べない。あるいは、試す前から手が尽きている感じがする。どちらの順番でも構いません。 家でできることを全部やってから相談する、という決まりはないからです。 知っておいていただきたいのは、「食べない」は、獣医療の側に対応の引き出しがある状態だということです。 AAHAのシニアケアガイドラインは、食欲が落ちている・食べられない患者に対して、食欲を促す薬、吐き気や嘔吐に対する薬、慎重な輸液を用いることを挙げています。また、緩和ケアの段階で食べられない場合には、チューブによる栄養(食道瘻・胃瘻など)を飼い主と話し合うべきであるとも記しています。 中身は獣医師が決めることなので、この記事では触れません。伝えたいのは一点だけです。家で一人で工夫し続ける前に、「ほかに手はありますか」と聞いてよい、ということです。 ### 通うことが難しくなったら 往診に対応する動物病院があります。介護のサービスとしては、自宅を訪問して介助を行う訪問介護、日中だけ預かるデイケア、介護に対応するペットホテル、最期まで預かる老犬・老猫ホームといった業態があります。費用の考え方も、契約前に確認する項目も業態ごとに違うため、別のページにまとめています。 ### 給餌に時間がかかるようになったとき 食事は、一日に何度も来ます。一回に時間がかかるようになると、生活のかなりの部分が食事の時間になります。 夜中の分まで含めると、休む時間が削られていきます。 AAHAのシニアケアガイドラインには、介護者の負担について独立した項があり、「シニアの犬と猫の世話には、時間、忍耐、お金、そして精神的な、しばしば肉体的な体力が要る」と書かれています。動物の話ではなく、人の状態として、学会のガイドラインが項目を立てているということです。 同じ項には、こうもあります。 > 飼い主の限界を認め、その中で成り立つ計画を一緒に立てることが、介護者の負担を抑えるうえで最善の方法である。 (2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats・当サイト訳) 理想どおりにやり切る計画ではなく、いまの生活の中で続けられる計画を一緒に立ててよい、と書かれています。相談先に、かかりつけを含めて構いません。 環境省のパンフレットも、犬と猫の介護について「一人で抱え込まず、家族と協力したり、かかりつけの動物病院に相談し、無理なく続けられる方法で向き合いましょう」と記しています。 分担や預けについては 介護する側が限界に近いとき で扱います。 ## 最後に 食べてくれないことは、他の介護と少し違うところがあります。結果がその日のうちに、皿の上に見えてしまうことです。 だから、食べなかった日は自分のせいのように感じることがあるかもしれません。温め直したのに、器を替えたのに、手から差し出したのに。食べなかったという事実は残っても、それはやり方が足りなかったことの証拠ではありません。 食べられない理由は体の中にあって、外から手を尽くしても届かないことがあります。 もう一つ、書いておきたいことがあります。AAHAのシニアケアガイドラインは、緩和ケアの段階の食事についてこう記しています。 > 緩和ケアの患者は、食欲が落ちているか、食べられない状態にあることがある。重心を、バランスのとれた食事から、とにかく何かを食べてもらうことのほうへ移す必要が出てくることがある。 (2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats・当サイト訳) そして同じ箇所には、好きだったものを再び与えることについて、たとえ栄養学的に整っていなくても、いくらかの栄養にはなり、「飼い主にとっても患者にとっても、より前向きな体験になりうる」と書かれています。 正しい食事から外れることが、ある段階では選択肢に入る。 しかもその理由に、動物の栄養だけでなく、世話をする人の体験が並べて書かれています。学会のガイドラインにそう記されている、という事実だけ、ここに置いておきます。いつその段階なのかは、かかりつけと話してください。 食べる量は日によって違います。今日の一皿で何かが決まるわけではありません。一口食べた日を数えるほうが、一皿残した日を数えるより、たぶん実際に近いと思います。 そして、今日すべてを変える必要はありません。器を本の上に載せてみる。水の器を寝室にもう一つ置く。今日はそれだけでも構いません。 --- この記事について: 猫が食べない状態が続くことの危険(肝リピドーシス)とその誘因、誤嚥性肺炎の原因、姿勢を上げた給餌の具体例、救急の目安は、MSD/Merck Veterinary Manual の該当項(Feline Hepatic Lipidosis / Pneumonia in Dogs and Cats / Dilatation of the Esophagus in Small Animals / What to Do in a Dog or Cat Emergency)を2026年8月に確認して書いています。なお、猫の絶食について「何日から危険か」という日数の閾値は同マニュアルに記載がないため、本記事でも日数を示していません。 慢性疾患の徴候、口腔検査の目安、食べ方の動画、少量頻回、水分の管理、介護者の負担、緩和ケア段階の食事に関する記述は AAHA『2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats』(Dhaliwal R ほか, 2023, 学会ガイドライン, J Am Anim Hosp Assoc 59(1):1-21, PMID 36584321 / DOI 10.5326/JAAHA-MS-7343)によります。食器の高さ・水・においの工夫・床材・介護の心構えは環境省パンフレット「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代」にもとづきます。強制給餌・シリンジ給餌の方法、療法食の選択、治療法・薬・投与量については扱っていません。看取りをどう決めるか、見送ったあとのことも、この記事では扱っていません。 本記事は受診判断の支援であり、診断ではありません。個々の判断は必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。病気ごとの治療費は /medical/ に、介護サービスの業態は別のページにまとめています。→ 編集方針と出典の扱い
このページはまだ獣医師の監修を受けていません。 受診の判断は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。