犬猫小町(準備中)
PLATE · CFA
※写真はダミーです。権利処理済みの実物写真と順次差し替えます。
実物の写真はCFA公式の猫種紹介画像検索もあわせてご覧ください。

短毛 / 中くらいの体つき

ヨーロピアン・バーミーズ

European Burmese

登録団体CFA・TICA公認(CFAは1993年に登録受理。米国のバーミーズとは別品種として扱う。TICAはバーミーズの英国系スタンダードとして扱う)原産米国バーミーズと同じく1930年に渡米した1頭の雌猫「Wong Mau」に遡る。1949年以降に英国へ輸出された個体から欧州系統が発展し、欧州・アフリカ・豪州・NZに広がった後、1993年にCFA登録種として米国へ「里帰り」した更新2026.07.14体つき中くらいの体つき。胴の長さも体の大きさも中程度で、米国バーミーズのがっしりした丸みよりひかえめ。引きしまった筋肉質で、見た目より重い
体重
3.5–6.5kg
約3.5-6.5(雄4-6.5・雌3.5-5.5/一般値・CFA/TICAスタンダードに体重の数値規定なし)
寿命の目安
16–18
個体差があります
活発さ
3/5
遊びの時間の目安をはかる目印です
被毛
短く細く、体にぴたりと張りつく毛
サテンのような手ざわりでよくつやが出る。下毛はほとんどない

毛色 ブラウン/ブルー/チョコレート/ライラック/レッド/クリーム/ブラウントーティ/チョコレートトーティ/ブルークリーム/ライラッククリームの10色(CFA European Burmese。米国バーミーズは4色)

この猫種の食事の要点

糖尿病が多く見られる猫種です(とくにヨーロッパ・オーストラリアの系統)。ちょうどよい体重を保てるかどうかで先が変わります。高たんぱく・低炭水化物などの療法食は、獣医師の指示に従ってください

  • 体重管理(糖尿病のなりやすさに直結)
  • おしっこの通り道への配慮
病気との関係を見る

かかりやすい病気と、気づくサイン

この猫種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります

糖尿病
気づきのサインバーミーズ系(とくにヨーロッパ・オーストラリア系)でなりやすい体質が報告されています。水をよく飲みおしっこが増える、よく食べるのに痩せる、後ろ足のかかとを床につけて歩く。ちょうどよい体重を保つことが、いちばんの備えになります
くわしく見る →
漏斗胸(ファンネルチェスト)
気づきのサイン生まれつき胸がへこむ状態で、家系で受け継がれる疑いがあります(胸が平たくなる子猫の症状も含みます)。子猫のうちに、胸のへこみ・乳を飲む力や育ちの弱さ・呼吸の速さで気づきます
くわしく見る →
バーミーズ低カリウム血症(低カリウムによる筋肉の病気)
気づきのサイン若いうちに、発作のように力が抜ける、頭を下げたままの姿勢になる、うまく歩けない。WNK4という遺伝子の変異を調べる検査で、その体質を持つかどうかがわかります。気づいたら早めに動物病院へ
(参考)バーミーズ頭部形成異常
気づきのサイン米国の現代型の系統だけに出る、命に関わる頭と顔の異常です。頭の形が中くらいのヨーロッパ系統では、基本的に問題になりません

遺伝子検査で調べられるものバーミーズ低カリウム血症(低カリウム性多発筋症・WNK4変異・UC Davis VGL等に検査あり)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください

性格とケア

CFA/TICA・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります

この猫種の性格とケアの要点

部屋から部屋へついて回る、静かで甘えん坊な猫。人に慣れやすい子が多く、子どもにもおおらかに接する傾向があります。

暮らしの中では、食事の量と体型のこまめな確認・歯みがきを習慣にすること・水を飲める場所を増やす工夫に手をかける時間が長くなります。

初めて猫を迎える家庭でも比較的迎えやすいとされる猫種です。そのうえで、食事の量と体型のこまめな確認はこの先ずっと続くことだと考えておきましょう。

  • 食事の量と体型のこまめな確認
  • 歯みがきを習慣にすること
  • 水を飲める場所を増やす工夫

気質

甘えん坊度5
子どもとの相性5
猫同士の相性4
ほかの動物との相性4
人なつこさ4
活発さ3
よく鳴くか2
初めての飼い主向き4

暮らしの負荷

抜け毛の多さ2
太りやすさ4
デンタルケア優先度3
お手入れ
短くて下毛もほぼない一層の毛で、「最も手入れが楽な品種のひとつ」とされます。週1回ほどゴム製のブラシをかければ足り、抜け毛も少なめ
毛玉のケア
1(短毛で下毛もほぼなく、毛玉になりにくい。毛の生えかわる時期に軽く手入れする程度)
室内で飼うこと
外に出さず、室内だけで飼ってください。人懐こすぎて警戒心が薄く、外での事故やトラブルをよけられません。数の少ない猫種なので迷子・盗難の心配もあります。下毛の少ない一層の毛で、寒さにも弱い
水を飲む量
猫はもともと水を飲む量が少なく、おしっこが濃くなりがちです。室内で動く量が落ちると、飲む量も出る量も減ります。ウェットフードを混ぜる、水飲み場を家の何か所かに置くと飲む量が増えます

解説

ヨーロピアン・バーミーズ

沿革

米国のバーミーズと同じく、1930年にアメリカへ渡った1頭の雌猫「Wong Mau」を共通の祖先に持ちます。1949年以降にイギリスへ輸出された猫をもとにヨーロッパの系統が独自に育ち、ヨーロッパ・アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドへ広がりました。そして1993年、CFAの登録種としてアメリカへ「里帰り」します。

米国のバーミーズが4色・がっしりした丸い体つきで固まったのに対し、こちらは10色・中くらいの体つき。CFAは両者を別の品種として扱っています(TICAはイギリス系の基準として扱います)。日本のアニコム人気ランキングでは上位に入らない、数の少ない猫種です。→ 米国系は バーミーズ を参照。

外貌と被毛

米国のバーミーズが丸くがっしりしているのに対し、こちらは胴の長さも体の大きさも中くらい。この「ほどよさ」がいちばんの違いです。体は硬く引きしまり、抱くと見た目より重く感じます。

毛は短く細く、体にぴたりと張りつく一層の毛。サテンのような手ざわりで、よくつやが出ます。下毛はほとんどありません。

毛色はブラウン・ブルー・チョコレート・ライラック・レッド・クリームの単色に、ブラウントーティ・チョコレートトーティ・ブルークリーム・ライラッククリームを加えた10色。大きく表情豊かな目は、黄金色から琥珀色をしています。

性格と暮らし

好奇心が強く遊び好き。とても頭がよく、部屋から部屋へついて回るほど人にくっつく「最も親密な伴侶」タイプです。元気で人とのやりとりを好みますが、動きすぎることはなく落ち着きもあります。

声は控えめ。米国型のようによく鳴くというより、「見上げてゴロゴロ喉を鳴らして気を引く」静かなおしゃべりです。

子どもやほかの動物にも寛容で、はじめて猫を迎える家庭にも向きます。ただし寂しがりで留守番は苦手。家に人がいる時間を確保するか、多頭飼いを考えてください。

ケアのポイント

短くて下毛もほぼない一層の毛は「最も手入れが楽な品種のひとつ」。週1回ほどゴム製のブラシをかければ足ります。

いちばん力を入れたいのは体重です。糖尿病が多く見られる猫種なので、食事の量を決め、遊びで体を動かして、ちょうどよい体重を保ってください。

水を飲む量が落ちやすいので、水飲み場を増やしてウェットフードを混ぜましょう。低カリウムによる筋肉の病気は、遺伝子検査でその体質を持つかどうかがわかります。迎えるときやブリーダーを選ぶときに、検査済みかを確かめてください。

出典

6

  1. 01cfa.org
    出典サイト ↗
  2. 02tica.org
    出典サイト ↗
  3. 03royalcanin.com
    出典サイト ↗
  4. 04糖尿病の遺伝的関連: Sparkes AH ほか(ISFM)2015 コンセンサ…
    PubMed (PMID 25701862) ↗
  5. 05バーミーズ低カリウム血症(低カリウム性多発筋症)は WNK4 変異が同定され U…
    PubMed (PMID 23301043) ↗
  6. 06鳴くより喉を鳴らす

このページは猫種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。