「肉類」「ミートミール」表記はなぜ注意?
原材料に「肉類」とだけ書かれたフード、何が問題なのかを解説します。
約3分 最終更新: 2026-08-12
原材料表示で見かける「肉類」「ミートミール」。何が問題なのでしょうか? ## なぜこれが気になるの? ペットフードの原材料欄を見ると、「鶏肉」「馬肉」のように具体的な動物名が書かれた商品と、「肉類」「ミートミール」「家禽ミール」のようにぼかした表記の商品があります。 後者は 「どの動物の肉なのか特定されていない」 ことを意味します。 ## わかりやすく解説 ### 「ミートミール」とは何か AAFCO(米国飼料検査官協会)の定義によると、ミートミール(Meat Meal)は「哺乳類の組織をレンダリング(高温処理)して水分と脂肪を除去した粉末」です。血液・毛・蹄・角・皮・胃の内容物は含みません。 つまり、製法自体は安全基準を満たしています。問題は「どの動物か分からない」という 透明性の欠如 です。 ### なぜ透明性が大事なの? 1. アレルギー対策ができない — お子さん(愛犬・愛猫)に食物アレルギーがある場合、「肉類」では原因の特定ができません。2016年の研究(Mueller ら)では、犬の食物アレルゲンとして牛肉が34%、鶏肉が15%を占めると報告されています。
- 品質のばらつき — 複数の動物種が混ざっている場合、ロットごとに品質が変わる可能性があります。
- トレーサビリティ — 万が一リコールが発生した際、原材料の追跡が困難になります。 ### 「ミートミール = 危険」ではない ここで大切なのは、ミートミールが必ずしも危険というわけではない ということです。レンダリング工程で微生物は除去されますし、栄養価としてはタンパク質が凝縮されています。 問題は「品質が見えにくい」点にあり、より透明性の高い「鶏肉」「サーモン」等の特定表記の商品と比べて 情報が不足している のです。 ## 飼い主としてどうすればいい? - 原材料の最初の項目(主原料)を確認しましょう。「鶏肉」「馬肉」のように動物種が特定されている商品を選ぶと安心です
- アレルギーがある子の場合は、「肉類」表記の商品は避けることをおすすめします
- 「〇〇ミール」でも動物種が明記されていれば OK です。例:「チキンミール」は鶏と特定されているので、「ミートミール」とは異なります ## もっと詳しく知りたい方へ - AAFCO(米国飼料検査官協会)はペットフードの原材料名の定義を厳密に定めています
- 日本ではペットフード公正取引協議会が表示ルールを策定しており、原材料は含有量の多い順に記載することが義務づけられています
- Mueller RS ら(2016年、BMC Veterinary Research)の研究では、犬の食物アレルギーの原因として牛肉・乳製品・鶏肉が上位を占めると報告されています --- 📖 読了目安: 3分 🔬 参考文献: AAFCO 2024 / PMID 26753610 (Mueller 2016) / ペットフード公正取引協議会 ⚕️ 気になる症状がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。
出典(3件)
- 公的基準・規制AAFCO Official Publication 2024 — Feed Ingredient Definitions
- 査読論文Mueller RS et al. BMC Vet Res 2016;12:9 — 犬猫の食物アレルゲンPubMed (PMID 26753610)
- 公的基準・規制ペットフード公正取引協議会 表示に関する公正競争規約出典サイト
この記事に出てくる成分
この記事は一般的な情報であり、診断や個別の助言ではありません。 うちの子に合うかどうかは、かかりつけの獣医師にご相談ください。