実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
愛玩犬 / 小型
アーフェンピンシャー
Affenpinscher
仕事よりも、人のそばにいることを役目にしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
25–30cm
- 体重
- 4–6kg 雄雌ともおよそ4-6(JKC標準)
- 寿命の目安
- 12–14年 個体差があります
- 運動量
- 20–40分/日
- 被毛
- かたい針金のような毛 (ワイヤーコート)で、密に生えています。顔まわりのもじゃもじゃした毛が、猿に似た表情をつくります
公認毛色 ブラック(純黒。上毛・下毛とも黒)
この犬種の食事の要点
体が小さく1回に食べる量が少ないので、少しの量でしっかり栄養がとれるフードが合います。血糖が下がりやすいこと、歯周のトラブル、太りすぎの3つに気をつけてください。下あごが出ていて食べにくそうな子は、粒の大きさや形を変えると食べやすくなります
- 太りすぎ(体が小さく、量の管理がむずかしい)
- 小型犬の歯周ケア
- 下あごが出ていて食べにくい(粒の大きさ・形の工夫)
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
心臓の病気(心雑音・動脈管開存症〈PDA〉)が出やすいという指摘もあります(このサイトの疾患ページは未作成・循環器領域)。鼻がやや短く下あごが前に出ているぶん、呼吸のしやすさ・食べやすさ・歯ならびにも目を配ってください。小さな口に歯がぎゅうぎゅうに並ぶので、歯ぐきのトラブルは起きやすいです。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
小さくても恐れ知らずで、飼い主に一途な気の強い犬。気づいたことを声で知らせようとする子が多く、家族のそばにいたがる傾向があります。
暮らしの中では、歯みがきの習慣づけ・体重と歯のこまめな確認に手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、よく声を出すことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 歯みがきの習慣づけ
- 体重と歯のこまめな確認
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 散歩と室内での遊びで足ります。頭を使う遊びも好き。ネズミを追っていた犬なので、追いかける・掘るといった動きを喜びます
- お手入れ
- かたい毛なので抜け毛は少なめです。週2〜3回ブラッシングして、毛玉ともつれを防いでください。ショーに出す子は毛を抜いて整えますが(プラッキング)、家庭ではバリカンでのカットで大丈夫です
- トリミング
- 定期的なカットが必要(6〜8週が目安。家庭ではバリカンでのカットで可)
解説
アーフェンピンシャー
沿革
もとはドイツ南部で、家のネズミを捕る役目を任されていた犬です。アルブレヒト・デューラー(1471-1528年)の木版画に、その祖先らしき姿が描かれているとされます。ショーに初めて出たのは1879年。かたい毛のピンシャーを改良したこの小さな犬は、19〜20世紀の変わり目に大変な人気を集めました(JKC沿革より要約)。顔を囲むもじゃもじゃの毛が猿のような表情をつくり、昔は黄・赤・グレー・黒とさまざまな毛色がいました。名前の「アーフェン(Affen)」は、ドイツ語で猿のことです。
一般外貌
JKC標準の一般外貌:「アーフェンピンシャーは粗毛で、猿に似た顔をした、小さくコンパクトな犬である」。体は硬くて密な、針金のような毛(ワイヤーコート)におおわれています。顔まわりのもじゃもじゃした毛が、あの表情をつくります。鼻先は短く、下あごが少し前に出た造り(アンダーショット)。鼻の短い犬の仲間に軽く入ります。公認されている毛色は、上の毛も下の毛も真っ黒の一色だけです。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「恐れ知らずで、注意深く、忍耐強く、献身的で、時折短気になってかんしゃくをおこすことがある。この犬種は、あらゆる意味で、家庭で飼うのに適した犬と言えよう」(出典: JKCアーフェンピンシャーページ 2026-07-14確認)。 体は小さいのに、まったく物おじしません。ネズミを追っていた血筋そのままに気が強く、知らないものにはよく警戒します。飼い主にはとことん一途で、家庭犬としてよく向いています。
ただ、かんしゃくを起こしたり、頑固になったりする面も。小さな子どもや小動物と一緒に暮らせるかはその子しだいで、少しずつ慣らす時間がいります。物音によく吠えるタイプです。
ケアのポイント
かたい毛は抜けにくいかわりに、放っておくともつれます。6〜8週ごとにサロンで毛を整えてもらってください。目のまわりの毛も一緒に。
口が小さく歯が密に並ぶので、歯みがきは毎日の習慣にしましょう。下あごが出ていて食べにくそうなら、粒の大きさや形を変えてみてください。
運動量はそれほど必要ありません。それよりも、気の強さからくる吠えとかんしゃくのほうが課題になります。子犬のうちからいろいろな人・犬・場所に慣らして、家族全員で同じルールを守ること。
鼻がやや短いので夏の暑さは苦手です。麻酔を使う処置があるときは、鼻の短い犬種であることを獣医師に伝えておいてください。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。