実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
牧羊犬・牧畜犬 / 大型
チェコスロバキアン・ウルフドッグ
Czechoslovakian Wolfdog
羊や牛の群れをまとめ、見守る仕事をしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
60–65cm
- 体重
- 20–26kg 雄26以上 / 雌20以上(FCI標準の下限。上限の決まりはなく、30kgを超える子もいます)
- 寿命の目安
- 12–16年 個体差があります
- 運動量
- 120分/日 以上/日+十分な作業・探索
- 被毛
- 二層の毛 まっすぐな毛が体に密に生えそろいます。冬毛と夏毛で見た目がかなり変わる、オオカミに似た毛並みです
公認毛色 イエロー・グレー〜シルバー・グレー(特徴的な明るいマスク付き。頸下面・前胸に明るい被毛)
この犬種の食事の要点
長時間動き続けられる働く犬です。その日の運動量に見合った量を与えてください。子犬のうちは、骨と関節が育ちきる前に体重だけ増えないよう、大型犬用の子犬フードを選びましょう
- 運動量に対して食事が多すぎる・少なすぎる
- 子犬のときに体重が急に増える
- 食べ物への反応に個体差が大きい
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
(下垂体性小人症は当DBに個別ページがないため、ここに書いておきます。出発点になった犬の数が少なく、遺伝的な幅が狭いことが背景にあります)
遺伝子検査で調べられるもの変性性脊髄症(DM・SOD1遺伝子)の検査/下垂体性小人症(DW・LHX3遺伝子)の検査 ※どちらも広く知られている範囲の情報。検査してくれる機関があります。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
飼い主に強く懐き、自分で考えて動く、体力のある犬。知らない人にはとても慎重になる子が多く、体を動かしたい気持ちがとても強い傾向があります。
暮らしの中では、毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング・毎日たっぷり体を動かす時間・音と広さに余裕のある住環境に手をかける時間が長くなります。
指示より自分の判断を優先しやすいことと人やほかの動物に慎重なことから、初めて犬を迎える人には難易度が高めとされる犬種です。しつけ教室やトレーナーなど、相談できる相手を先に決めておくと進めやすくなります。
- 毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング
- 毎日たっぷり体を動かす時間
- 音と広さに余裕のある住環境
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 走る、長い距離を歩く、においをたどる、探しものをする。同じ動作のくり返しはすぐ飽きます。毎回すこし違う課題を出してあげてください
- お手入れ
- ふだんはブラッシングだけで足りる、手のかからない犬です。ただし春と秋の生えかわりの時期は別。抜け毛がとんでもない量になるので、毎日ブラシを入れてください
- トリミング
- 不要(自然な毛並みのまま暮らせます)
解説
チェコスロバキアン・ウルフドッグ
沿革
1955年、旧チェコスロバキアで始まった実験がこの犬種の出発点です。ジャーマン・シェパード・ドッグと、カルパチア山脈にいた野生のオオカミをかけ合わせました。実験そのものは1965年に終わり、そのあとは犬種として形を整える作業が続きます。1982年に国内の犬種として正式に認められました(JKC沿革より要約)。
出発点になった犬の数が少なかったため、この犬種には特定の遺伝病が集まりやすいという事情があります。健康管理では、ここを頭に入れておいてください。日本で出会えることはほとんどありません。
一般外貌
JKC標準:「堅固な体躯構成である。長方形の外貌で、平均を上回るサイズである。体型、歩様、毛質、毛色及びマスクは狼に類似している」。まっすぐな毛が密に生えた二層の毛で、冬と夏で見た目がかなり変わります。毛色は黄色みのあるグレーから銀色がかったグレー。顔には明るい色の模様(マスク)が入り、のどの下と胸にも明るい毛があります。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「活発で、非常に機敏で、持久力があり、反応は素早く、従順である。怖い物しらずで、勇敢である。用心深い。主人に対し多大な忠誠心を示す。天候に耐性がある。用途が広い」(出典: JKCチェコスロバキアン・ウルフドッグページ 2026-07-14確認)。
飼い主とは、驚くほど強い絆を結びます。その反面、知らない人には距離を置き、じっと様子をうかがうタイプ。
自分で考えて動く犬なので、「おすわり」を何十回もくり返すような練習には向きません。毎回違う課題、探す・たどる・見つける遊びを喜びます。犬を飼い慣れた人向けの犬種です。国によっては、飼うのに許可や登録が必要な地域もあります(海外の情報は最新のものを確認してください)。
ケアのポイント
この犬に必要なのは、運動と信頼です。1日2時間以上は体を動かし、そのうえでにおいをたどる・探すといった頭を使う課題を出してください。体だけ疲れさせても足りません。
毛のお手入れは、ふだんは楽なものです。ただし年2回の生えかわりだけは覚悟がいります。抜け毛が家じゅうに散るので、毎日ブラシを。
そして、こわい思いをさせないこと。この犬種は警戒心が強く、一度いやな記憶がつくと長く残ります。動物病院やサロンは、静かで落ち着いたところを選んでください。子犬のうちから少しずつ場所や人に慣らしておけば、あとがぐっと楽になります。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。