実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
鳥猟犬(レトリーバー等) / 中型
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー
Nova Scotia Duck Tolling Retriever
撃ち落とした鳥を回収したり、水に入って手伝ってきた犬のグループです
体高 / JKC標準
45–51cm
- 体重
- 17–30kg 雄20-30 / 雌17-20(FCI標準。体高と骨の太さに応じて変わります)
- 寿命の目安
- 12–14年 個体差があります
- 運動量
- 60–120分/日 1日が目安。これに加えて、取ってくる遊びと頭を使う時間が要ります
- 被毛
- 中くらいの長さの二層の毛で、水をはじきます 水に入って働くための毛並みです。首・しっぽ・足の後ろには飾り毛が伸びます
公認毛色 レッド〜オレンジ系の各種濃淡(飾り毛・尾の下面はより淡色)・白斑(尾端・足・胸・顔のブレーズに出ることが多い・許容)
この犬種の食事の要点
よく動く中型のレトリーバーです。その日の運動量に合わせて量を調整してください。
泳いだり走ったりしたあとは、少し休ませてから食事にしましょう。運動の直後にたっぷり食べさせるのは避けたいところです
- 運動量に対して食事が多すぎる・少なすぎる
- 運動の直後に食べさせる(胃がふくらむのを避けるため・広く知られている範囲の情報)
- 練習で使うおやつのカロリーが積み上がる
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
当DBに個別ページはありませんが、この犬種で代表的とされる病気がいくつかあります。ひとつはアジソン病(副腎という臓器のはたらきが落ちる病気)。ほかの犬種より多いとされ、若いうちに出るタイプもあります。元気がない、吐く・下痢をする、急にぐったりする。ストレスがかかったときに一気に悪くなることがあるので、様子がおかしければためらわず受診してください。 このほか、自分の免疫が体を攻撃してしまうタイプの病気(関節や全身に症状が出るもの)、若いうちに起こる脳の病気(変性性脳症)も知られています。いずれもこの犬種のクラブが検査と注意喚起の対象にしているものです(広く知られている範囲の情報・断定ではありません)。
遺伝子検査で調べられるもの進行性網膜萎縮(prcd-PRA)の遺伝子検査(一般値)/コリー眼異常(CEA/CH・NHEJ1遺伝子)の検査(一般値)/若年性アジソン病(JADD)の遺伝子検査(一般値)/変性性脳症(DE)の遺伝子検査(一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
泳ぐことと物を持ち帰る遊びが大好きな、賢い犬。体を動かしたい気持ちがとても強い子が多く、気づいたことを声で知らせようとする傾向があります。
暮らしの中では、毎日たっぷり体を動かす時間・こまめなブラッシング・夏の暑さ対策に手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、毎日の運動量が多いこととよく声を出すことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 毎日たっぷり体を動かす時間
- こまめなブラッシング
- 夏の暑さ対策
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 泳ぐ、投げたものを取ってくる、走る。頭を使う課題も好みます。とにかく「持ち帰る」遊びに夢中になる犬です
- お手入れ
- ブラッシングは週に数回、生えかわりの時期はもっとこまめに。飾り毛に泥が入っていないか、もつれていないかを見てください。水遊びのあとはよく乾かすこと
- トリミング
- ふだんは不要(足まわりを軽く整える程度で十分です)
解説
ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー
沿革
19世紀のはじめ、カナダのノヴァスコシア州で水鳥猟のために生み出された犬です。その猟のしかたが変わっています。岸辺を走り回り、跳ね、ときどき姿を消す。この楽しげな動きにつられてカモが近づいてくるのを待ち、撃ち落とされた獲物を回収するのです。犬種名の「トーリング」は、この「おびき寄せる」動きを指します(JKC沿革より要約)。レトリーバーの仲間ではいちばん小柄な部類に入ります。
一般外貌
「中型で、力強く、コンパクトで、均整のとれた、筋肉のよく発達した犬である」(JKC標準)。骨はほどよくしっかりしていて、動きは素早く、迷いがありません。仕事の前はどこか気だるそうに見えるのに、いざ動き出すと一転して目つきが変わります。毛は水をはじく二層で、飾り毛つき。毛色は赤からオレンジの系統で、しっぽの先・足・胸・顔に白い斑が入ることがよくあります。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「たいへん理解力があり、訓練を入れやすく、忍耐力が強い。力強く、有能なスイマーであり、回収を要求する僅かな合図があれば瞬時に行動を起こす。その強い回収欲と遊び好きな性格は、獲物をおびき寄せる能力に欠かせないものである」(出典: JKCノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーページ 2026-07-14確認)。
教えたことはよく覚えます。ただし気持ちの動きが繊細な犬で、初めて会う人には距離を置きがち。
体を動かしたい気持ちと、物を取ってきたい気持ちが人一倍強い犬種です。運動と頭を使う遊びのどちらが欠けても、不満は家の中で形になって出てきます。興奮したときや不安なときに、甲高い声で鳴くことでも知られています(「トーラー・スクリーム」と呼ばれます)。集合住宅で暮らすなら、この声を知っておいてください。
ケアのポイント
1日2時間ほど体を動かし、そこに取ってくる遊びやにおい探しを足す。これがこの犬種の基本メニューです。散歩の距離だけでは満たされません。
毛のお手入れは楽なほうです。週に数回のブラッシングで足り、サロンに頻繁に通う必要もありません。ただし水遊びのあとの乾燥だけは徹底してください。飾り毛のもつれと耳の中も、そのときに一緒に確認を。
繊細で声の出やすい犬なので、動物病院やサロンは落ち着いた雰囲気のところを選びましょう。子犬のうちから少しずつ場所に慣らしておくと、一生ぶんの通院が楽になります。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。