犬猫小町(準備中)

コリーアイ症候群

Collie Eye Anomaly (CEA) 対象: 犬 分類: 眼 最終更新: 2026-07-11

食事との関係

食事との直接の関連はない(生まれつきの眼の発生異常)

家で気づけるサイン

  • 多くは無症状〜軽度で外見からは気づきにくい
  • 重症例で視力が悪い・ものにぶつかる・つまずく
  • まれに眼内出血で目が赤く見える(網膜剥離・コロボーマを伴う重症例)
  • 左右で見え方に差があるそぶり

受診の目安

定期観察(先天性のため子犬期のスクリーニングが中心)。重症例で急な眼内出血・網膜剥離のサインがあれば当日受診

年齢の傾向

先天性(生まれつき)。生後6〜8週ごろの眼底検査で判定できることが多い

なりやすいとされる犬種・猫種

この病気に触れている図鑑のページ

8件の犬種・猫種のページが、気をつけたい病気としてこの病気を挙げています。 かかりやすさは個体差が大きく、ここに名前があることが「必ずなる」という意味ではありません。

詳しい解説

コリーアイ症候群(Collie Eye Anomaly, CEA)

コリーアイ症候群は、目の奥(眼底)の脈絡膜や視神経の発生が生まれつき不十分になる遺伝性の発生異常です。中心となる所見は脈絡膜低形成(choroidal hypoplasia)で、コリー系の牧羊犬に多く、NHEJ1 遺伝子の 7.8kb 欠失が原因として同定されています。多くは軽症で視覚に大きな影響が出ませんが、視神経のコロボーマ(欠損)・網膜剥離・眼内出血を伴う重症例では視力障害や失明に至ることがあります。

先天性で進行性ではないため、子犬期の眼底検査でおおむね判定できます。軽症例は見た目や行動からは気づきにくく、健康診断・繁殖前検査で見つかることが少なくありません。

好発品種(根拠の別を明記)

飼い主が気づける徴候

  • 多くは無症状で、外見や日常の様子からは気づきにくい
  • 重症例では視力が弱い、薄暗い場所やものにぶつかる、つまずく
  • まれに目の中の出血で目が赤く見える(網膜剥離・コロボーマを伴う重症例)
  • 左右で見え方に差があるようなしぐさ

受診目安・予防

  • 先天性で進行しにくいため、子犬を迎えたら早い時期に眼底検査を受けることが早期把握につながる(多くは定期観察の枠組み)。
  • 急に目が赤くなる・見えにくそうにする・ぶつかりが増えた場合は、網膜剥離や眼内出血の可能性を考え当日受診を。
  • 繁殖を考える場合はNHEJ1遺伝子検査で保因・発症を確認する。
  • 本ページは受診判断の支援を目的とし、治療の適否は担当獣医師の診察に基づく。

獣医師に相談するための質問リスト

そのまま診察に持って行けるように整理しました。答えは診察でしか決まりません。

  1. いま与えているフードは、コリーアイ症候群と診断された今の状態に合っていますか?
  2. 食事の内容や与え方について、いま変えたほうがよい点はありますか?(種類・量・回数・水分の取り方)
  3. おやつやトッピングは続けてよいですか?避けたほうがよいものはありますか?
  4. 家で見ておくべきサインはどれですか?(気づいた変化: 多くは無症状〜軽度で外見からは気づきにくい/重症例で視力が悪い・ものにぶつかる・つまずく など)
  5. 次の受診や再検査はいつ頃がよいですか?その間に悪化を示すサインはどれですか?
  6. 今後の健診や定期検査で、確認しておくとよい項目はありますか?
  7. 食事以外に、家でできる工夫(環境・運動・体重)はありますか?

出典(3件)

  • 業界標準確認日 2026-07-11

    The Ocular Fundus in Animals

    コリー系での脈絡膜低形成(choroidal hypoplasia)を含む先天性眼底異常を記載

    出典サイト

  • 業界標準確認日 2026-07-11

    ofa.org

    ボーダー・コリー、シェットランド・シープドッグ等を対象品種として明記、NHEJ1のDNA検査を提供

    出典サイト

  • 査読論文確認日 2026-07-11

    Parker HG ほか, 2007, ゲノムワイド解析(多品種), Genom…

    NHEJ1遺伝子の7.8kb欠失がコリー、シェットランド・シープドッグ、ボーダー・コリー等でCEAと共分離することを同定

    PubMed (PMID 17916641)DOI 10.1101/gr.6772807

このページは受診の判断を支える一般情報であり、診断や個別の助言ではありません。 症状や食事の方針は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。