実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
牧羊犬・牧畜犬 / 小型
ピレニアン・シープドッグ
Pyrenean Sheepdog
羊や牛の群れをまとめ、見守る仕事をしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
40–48cm
- 体重
- 7–15kg 約7-15(一般値・スタンダードに体重規定なし)
- 寿命の目安
- 15–17年 個体差があります
- 運動量
- 90–120分/日 知的刺激必須
- 被毛
- 長毛か中くらいの長さの、たっぷりした毛 (ロング・ヘアード)。まっすぐか、ゆるく波打ち、羊のように房になることもあります
公認毛色 フォーン(濃淡various・ブラックオーバーレイ可)・グレー(濃淡various)・ブルー地にブラック斑(ハールクイン/スレート・グレー)・ブリンドル・ブラック・ブラックにホワイト斑
この犬種の食事の要点
体は小さいのに、動く量はとんでもない犬です。その日の運動量に見合ったカロリーを与えてください。体重が増えると関節とひざに負担がかかるので、少し細めを保つくらいがちょうどいいでしょう
- 動いた量に対してカロリーが足りない・多すぎる(どちらもある)
- しつけのごほうびで増えてしまうカロリー
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
遺伝子検査で調べられるもの進行性網膜萎縮(PRA・目の奥の網膜が少しずつ弱っていく病気)のDNA検査(一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
小さな体に大きな活力、自分から動く飼い主思いの犬。体を動かしたい気持ちがとても強い子が多く、気づいたことを声で知らせようとする傾向があります。
暮らしの中では、毎日たっぷり体を動かす時間・留守番を長くしすぎない工夫・歯みがきを習慣にすることに手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、毎日の運動量が多いこととよく声を出すことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 毎日たっぷり体を動かす時間
- 留守番を長くしすぎない工夫
- 歯みがきを習慣にすること
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 走る、追いかける(羊を動かす本来の仕事に近い遊び)、頭を使う遊び(しつけの練習・アジリティ)
- お手入れ
- 毛の量が多いので、週に数回ブラシを入れて房のもつれをほどいてください。外で遊ぶ機会が多い犬です。帰ったら毛についた泥や草の種、指の間の汚れも見てあげましょう
- トリミング
- 不要
解説
ピレニアン・シープドッグ
沿革
ピレネー山脈のふもとで働いてきた小型の牧羊犬です。羊を狼から守る役はグレート・ピレニーズが受け持ち、この犬は群れを実際に動かす係。二頭一組で仕事をしていました。
20世紀のはじめまで犬の世界ではほとんど知られておらず、1921〜1925年にベルナール・セナック=ラグランジュらが公式の犬種標準を整えます。その後何度か手が入り、いまの形になりました(JKC沿革より要約)。長毛・中長毛のロング・ヘアードと、顔だけ毛の短いスムース・フェイス(別の犬種標準)の2系統があります。
一般外貌
「小さな体躯から大きな活力が生み出される。常に警戒心があり、抜かりなく用心深い様子に加えて、動作がたいへん活発である」(JKC標準)。たっぷりした長めの毛はまっすぐか、ゆるく波打ち、羊のように房になることもあります。
体高は雄42〜48cm、雌40〜46cm(それぞれ±2cmまで認められます)。牧羊犬としては小柄で、身軽に動ける体つきです。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「小型の犬で、勇敢で、機敏で、率先して行動する能力があり、主人に対してはたいへん忠実である。自発的な決断力があり、またこの犬種の活力を良い方向に導き、賢さと活発さから最良のものを引き出すためには、通常適度な威厳を持って接することが必要である。他人に対しては、しばしば警戒心を抱く」(出典: JKCピレニアン・シープドッグページ 2026-07-14確認)。 エネルギーのかたまりのような犬です。動きが速く、賢く、指示を待たずに自分から動きます。飼い主にはまっすぐ忠実。そのぶん、知らない人には警戒します。
体を動かす時間と頭を使う時間が足りないと、神経質になったり、じっとしていられなくなったりします。家族全員が同じ接し方をすることが大事で、初めて犬を飼う人には向きません。
ケアのポイント
この犬に必要なのは運動と仕事です。1日90〜120分体を動かしたうえで、しつけの練習・アジリティ・においさがしなど頭を使う時間もつくってください。足りないと、困った行動につながります。
房になりやすい長い毛は、週に数回ブラシを入れてもつれをほどく。外から帰ったら、毛・耳・指の間をチェックする。これを習慣に。
体重が増えるとひざと股関節の負担になるので、少し細めをキープしましょう。知らない人に警戒し、こわい思いをよく覚える犬です。動物病院やサロンではこわがらせない進め方を頼んでおくと、何年も先まで楽になります。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。