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使役犬 / 超大型
チベタン・マスティフ
Tibetan Mastiff
番犬・警備・救助などで人と働いてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
61–66cm
- 体重
- 30–70kg 雄約40-70 / 雌約30-55(一般値・スタンダードに体重規定なし)
- 寿命の目安
- 10–14年 個体差があります
- 運動量
- 30–60分/日 高温時間帯は回避
- 被毛
- 密なダブルコート かたく長めの上毛と、寒さに耐えるための厚い下毛の二層です(雄の首まわりには、たてがみのような飾り毛が付きます)
公認毛色 リッチ・ブラック・ブラック&タン・ブルー・ブルー&タン・ゴールド
この犬種の食事の要点
体ができあがるまでに数年かかる、育ちのゆっくりな犬です。子犬のうちに食べさせすぎたり急に大きくしたりすると、骨と関節に負担がかかります。
おとなになると動く量が減り、太りやすくなるので体重の管理を。甲状腺のはたらきが落ちて体重が増えることもあるので、急に太ってきたら動物病院で相談してください
- 子犬期の食べさせすぎ→骨と関節のトラブル
- おとなになってからの太りすぎ(動く量が少なくよく食べる)
- 体が重く関節に負担がかかる
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
ここにあげるのは「多く見られる傾向」であって、診断ではありません。気になるサインがあれば早めに動物病院へ。
遺伝子検査で調べられるもの犬遺伝性脱髄性ニューロパチー(CIDN・神経の遺伝病)の遺伝子検査(一般値・海外の検査機関で提供)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
家族と家を守り、自分で判断して動く大きな犬。知らない人にはとても慎重になる子が多く、べたべた甘えるより自分の距離感を大切にする傾向があります。
暮らしの中では、夏の室温と散歩時間の管理・音と広さに余裕のある住環境に手をかける時間が長くなります。
指示より自分の判断を優先しやすいことと人やほかの動物に慎重なことから、初めて犬を迎える人には難易度が高めとされる犬種です。しつけ教室やトレーナーなど、相談できる相手を先に決めておくと進めやすくなります。
- 夏の室温と散歩時間の管理
- 音と広さに余裕のある住環境
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- ゆっくりした散歩と、縄張りの見回りが中心。運動量そのものは多くありませんが、退屈と運動不足はそのまま困りごとにつながります
- お手入れ
- ブラッシングは週に数回。生えかわりの時期は毎日で、抜け毛の量もすさまじいです。厚い毛のもつれと地肌のようす、それにたれ耳の中を定期的に見てあげてください。耳の穴が細い犬種です
- トリミング
- 不要(ブラッシングが中心。バリカンで刈るのは、毛を守る意味でおすすめしません)
解説
チベタン・マスティフ
沿革
チベタン・マスティフ(Do-Khyi)は、昔からヒマラヤの遊牧民のもとで働き、チベットの僧院を守ってきた犬です。古い文書にもその強さをたたえる記述が残っていて、西洋に紹介されたのは1847年までさかのぼります(JKC沿革より要約)。標高が高く寒さの厳しい土地で、家畜と人を守ってきました。自分で考えて動く気質、警戒心の強さ、厚い防寒の毛、そして大きな体は、その暮らしの名残です。体ができあがるまでに数年かかるのも特徴。
一般外貌
JKC標準:「力強く、重量感があり、恰幅がよく、骨も頑丈である。強く、どっしりした印象を与える。堂々とした力強さを持ち、頑強で、持久力がある」(出典: JKCチベタン・マスティフページ 2026-07-14確認)。体高は雄で66cm以上、雌で61cm以上。堂々たる超大型犬です。毛は密な二層で、雄は首まわりにたてがみのような飾り毛をまといます。公認されている毛色はリッチ・ブラック、ブラック&タン、ブルー、ブルー&タン、ゴールド。茶色(タン)の模様や、めがねをかけたように目のまわりだけ色のちがうスペクタクル・マーキングも見られます。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「独立心、警戒心が強い。命令には服従し、家族とテリトリーに対し忠実である」(出典: JKCチベタン・マスティフページ 2026-07-14確認)。 家の中では比較的落ち着いています。ただ、縄張りと家族を守る本能が強く、知らない人・犬・場所には警戒します。
夜に見回りをして吠える傾向も知られています。住まいによっては、ここが悩みどころになります。
自分で考えて動くタイプで、言われたとおりに従う犬ではありません。しつけの難しさは相当なもの。40〜70kgの力と守る本能をあつかえる経験、そして子犬のうちからの十分な社会化が前提です。初めての1頭には向きません。
ケアのポイント
子犬のころのフードの量で、その後の骨と関節の負担が決まります。食べさせすぎない、急に大きくしない。おとなになったら体重の管理と、暑さ対策を。
厚い二層の毛は、生えかわりの時期に信じられない量が抜けます。週に数回〜毎日ブラッシングしてください。サロンに通う必要はほとんどありませんが、バリカンで刈るのはやめておきましょう。
耳の穴が細く、外耳炎になりやすい犬です。たれ耳の中をのぞく習慣をつけてください。
警戒心の強い犬なので、病院やサロンではこわい思いをさせないこと。若いうちから少しずつ慣らしておくと、数年後がまるでちがいます。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。