犬猫小町(準備中)

犬猫に着色料は本当に必要?

フードに入っている赤や黄色の着色料。犬猫は色が見えているの?という素朴な疑問に答えます。

約3分 最終更新: 2026-07-28

フードに入っている赤・黄・青の着色料。ポチくんやミケちゃんは色を見分けているのでしょうか? ## なぜこれが気になるの? ペットフードやおやつの中には、鮮やかな赤・黄・緑に色づけされた商品があります。見た目はおいしそうですが、そもそもその色は誰のためなのでしょうか? ## わかりやすく解説 ### 犬と猫の色覚は人間と違う 1989年の色覚研究(Neitz ら)で、犬は 二色型色覚 であることが確認されています。人間が赤・緑・青の3色で世界を見ているのに対し、犬は 青と黄色の2色 で見ています。猫も同様の二色型です。 つまり、フードの赤い色や緑の色は、犬猫にはほとんど区別がつかないのです。 ### 着色料は「飼い主向け」の演出 着色料がフードに入っている理由は、飼い主が見て「おいしそう」「新鮮そう」と感じるためと考えられます。犬猫自身の嗜好性(食いつき)は、色ではなく香りや食感で決まります。 ### 着色料の安全性に関する懸念 - 赤色102号赤色40号黄色4号黄色5号: 2007年の研究(McCann ら、Lancet 誌)で、これらの着色料と安息香酸ナトリウムの混合摂取が人間の子供の多動性と関連する可能性が報告されました。ただし、これは人間での研究であり、犬猫での行動への影響を直接調べた研究は見つかっていません

  • 二酸化チタン(白色着色料): EU は2022年に食品添加物としての使用を禁止しました(Commission Regulation (EU) 2022/63)。EFSA が2021年に「遺伝毒性の可能性を除外できない」と評価したことが根拠です ### EUの対応 人間の食品添加物では EU が複数の着色料に対して規制を強化しています。ペットフードに関してはまだ同等の規制はありませんが、犬猫にとって栄養上の必要性がゼロであることは確かです。 ## 飼い主としてどうすればいい? - 着色料の入っていないフードを選ぶのが最もシンプルです。原材料欄の「添加物」部分をチェックしましょう
  • 「赤色○号」「黄色○号」「青色○号」といった記載があれば合成着色料です
  • 着色料が入っていても即座に健康被害が出るわけではありません。次回の購入時から意識する程度で問題ありません ## もっと詳しく知りたい方へ - Neitz ら(1989年、PMID 2487095)の色覚研究で、犬の二色型色覚が科学的に確認されています
  • McCann ら(2007年、PMID 17825405)のサウサンプトン研究は人間の子供が対象ですが、着色料の安全性に一石を投じた重要な論文です
  • EU は2022年に二酸化チタンを食品添加物として禁止しました(Commission Regulation (EU) 2022/63) --- 📖 読了目安: 3分 🔬 参考文献: PMID 2487095 (Neitz 1989) / PMID 17825405 (McCann 2007) / EU 2022/63 ⚕️ 気になる症状がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。

出典(4件)

  • 査読論文Neitz J et al. Vis Neurosci 1989 — 犬の二色型色覚PubMed (PMID 2487095)
  • 査読論文McCann D et al. Lancet 2007;370:1560-7 — 着色料と子供の多動性(Southampton Study)PubMed (PMID 17825405)
  • 公的基準・規制Commission Regulation (EU) 2022/63 — 二酸化チタン食品添加物禁止
  • 公的基準・規制EFSA Journal 2021;19(5):6585 — 二酸化チタン安全性評価

この記事に出てくる成分

この記事は一般的な情報であり、診断や個別の助言ではありません。 うちの子に合うかどうかは、かかりつけの獣医師にご相談ください。