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便秘・巨大結腸症

Constipation / Obstipation / Megacolon 対象: 猫・犬 分類: 消化器 最終更新: 2026-08-13

食事との関係

食物繊維と水分の設計が中心的に関わる。繰り返す場合は食事管理が柱のひとつになる

家で気づけるサイン

  • 何度もトイレに行くのに便が出ない
  • 硬く乾いた便を少量ずつ出す
  • トイレでいきむ・鳴く
  • 食欲が落ちる・元気がない
  • 嘔吐することがある

受診の目安

当日受診(2〜3日便が出ない、いきんでも出ない、ぐったりする場合)。**オス猫がトイレでいきんでいる場合、尿が出ていない可能性があり緊急**

年齢の傾向

中年齢以降の猫で報告が多い(一般値)

なりやすいとされる犬種・猫種

詳しい解説

便秘・巨大結腸症

便が出にくい状態が続き、長引くと結腸そのものが伸びて動かなくなることがあります。 そこまで進んだ状態を巨大結腸症と呼びます。猫で報告が多い病気です。

飼い主が気づける徴候

  • 何度もトイレに行くのに、便が出ていない
  • 硬く乾いた便を少量ずつ出す
  • トイレでいきむ、鳴く
  • 食欲が落ちる、元気がない
  • 嘔吐する

受診目安

2〜3日便が出ていない、いきんでも出ない、ぐったりしている場合は当日受診してください。

とくに注意が要るのが、オス猫がトイレでいきんでいる場合です。 便ではなく尿が出ていない(尿路結石症による尿道閉塞)可能性があり、 そちらは数日で命に関わります。便秘だと思い込まず、その日のうちに受診してください。

食事の考え方

繰り返す場合、食事は管理の柱のひとつになります。

この節は、獣医師が食事を選ぶときに何を見ているかを説明するものです。銘柄をすすめるものでも、自己判断で始めてよいという意味でもありません。 実際に何を、どれだけ与えるかは、その子の検査結果をもとに獣医師が決めます。

何を なぜ見るか
水分 便が硬くなる最大の要因です。ウェットフードの併用、水飲み場を増やす工夫が中心になります
食物繊維 溶けるものと溶けないものでは働き方が違い、どちらが向くかは状態によります。ビートパルプなどが設計に使われます
体重 太っていると運動量が落ち、腸の動きにも関わります

食物繊維を増やせばよいとは限りません。 結腸の動きが落ちている状態では、 かさを増やすとかえって出にくくなることがあります。 どちらの方向かは、進み具合を見て獣医師が判断します。

トイレの環境も食事と同じくらい関わります。数・置き場所・砂の種類が合わないと 我慢してしまい、便が硬くなる悪循環に入ります。

食事療法食(療法食)そのものの位置づけは 療法食、袋の読み方は 表示の読み方 にまとめています。

費用の目安

便秘・巨大結腸症にかかるお金は、症状の重さ・通う回数・住んでいる地域・その病院の料金設定で変わります。 ここに出すのは見積もりではなく、公表されている調査から拾った幅です。 自分の家の場合にいくらになるかは、かかりつけの病院で聞くのが確実です。

実際に支払われた金額から

対象何の金額か金額値の種類もとの表
全診療・混血猫586頭の記録1年間にかかった総額29,066円平均p.50 図表2-2-92(混血猫)
全診療・混血猫586頭の記録1年間にかかった総額13,838円まんなかの値p.50 図表2-2-92(混血猫)

出典: アニコム家庭どうぶつ白書2025

いつのデータか: もとの資料に、いつからいつまでを数えたかの記載がありません

読むときの注意: 保険に入っている家庭の記録です。窓口でその場で精算できるぶん受診しやすく、入っていない家庭より金額が高めに出ることがあります。契約できる年齢に上限があるため、高齢になってから迎えた子は含まれにくくなっています

この数字の読み方

金額はどれも過去の調査をまとめたもので、いまの料金や、目の前の子にかかる額とは違います。 税込みか税別かも調査によって扱いが違います。

病院ごとに料金は自由に決められるため、同じ処置でも差が出ます。 気になるときは、受診の前に電話で聞いても構いません。金額を先に確認するのは失礼なことではありません。

獣医師に相談するための質問リスト

そのまま診察に持って行けるように整理しました。答えは診察でしか決まりません。

  1. いま与えているフードは、便秘・巨大結腸症と診断された今の状態に合っていますか?
  2. 食事の内容や与え方について、いま変えたほうがよい点はありますか?(種類・量・回数・水分の取り方)
  3. おやつやトッピングは続けてよいですか?避けたほうがよいものはありますか?
  4. 家で見ておくべきサインはどれですか?(気づいた変化: 何度もトイレに行くのに便が出ない/硬く乾いた便を少量ずつ出す など)
  5. 次の受診や再検査はいつ頃がよいですか?その間に悪化を示すサインはどれですか?
  6. 今後の健診や定期検査で、確認しておくとよい項目はありますか?
  7. 食事以外に、家でできる工夫(環境・運動・体重)はありますか?

出典(1件)

このページは受診の判断を支える一般情報であり、診断や個別の助言ではありません。 症状や食事の方針は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。

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