実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
牧羊犬・牧畜犬 / 中型
オーストラリアン・ケルピー
Australian Kelpie
羊や牛の群れをまとめ、見守る仕事をしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
43–51cm
- 体重
- 14–20kg 約14-20(一般値・犬種標準に体重の決まりはありません)
- 寿命の目安
- 12–15年 個体差があります
- 運動量
- 120分/日 以上/日+知的刺激必須
- 被毛
- 短毛のダブルコート (短くなめらかで密な上毛と、その下の短く密な下毛の二層。雨や寒さに強い毛)
公認毛色 ブラック・ブラック&タン・レッド・レッド&タン・フォーン・チョコレート・スモークブルー
この犬種の食事の要点
疲れを知らずに動き続ける犬なので、運動量に見合ったカロリーが要ります。足りないのも、与えすぎも困りもの。
その日どれだけ動いたかで量を調整してください。走ったすぐあとのごはんは胃に負担がかかるので、少し休ませてから出しましょう(広く知られている範囲の情報)
- 運動量に対してカロリーが足りない・多すぎる
- 訓練のごほうびで積み上がるカロリー
- 運動した直後のごはん
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
(睾丸がおなかの中に残ってしまう「停留精巣」もこの犬種で語られますが、このサイトの疾患ページが未作成のため、ここに書くだけにとどめます)
遺伝子検査で調べられるもの小脳性運動失調(歩き方がふらつく遺伝性の神経の病気)に関わる遺伝子検査(研究段階・一般値)/PRA(進行性網膜萎縮)の遺伝子検査(一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
疲れを知らずに動き続ける、賢くて仕事熱心な犬。体を動かしたい気持ちがとても強い子が多く、家族のそばにいたがる傾向があります。
暮らしの中では、毎日たっぷり体を動かす時間・音と広さに余裕のある住環境に手をかける時間が長くなります。
毎日の運動量が多いことと住まいに広さと音の条件がつくことから、初めて犬を迎える人には難易度が高めとされる犬種です。しつけ教室やトレーナーなど、相談できる相手を先に決めておくと進めやすくなります。
- 毎日たっぷり体を動かす時間
- 音と広さに余裕のある住環境
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 走る、追いかける、長く動き続ける。家畜を追う仕事(ハーディング)が本業の犬です。訓練やアジリティなど、頭を使う遊びも欲しがります
- お手入れ
- 短毛なので手入れはらくです。ブラッシングは週1回で足ります。外を走り回ることが多い犬なので、帰ってきたら毛についた泥や草の種、すり傷がないかを見てあげてください
- トリミング
- 不要
解説
オーストラリアン・ケルピー
沿革
19世紀のオーストラリアで牧畜が広がるなか、スコットランドからの移民が連れてきたコリー系の牧羊犬(ボーダー・コリーなど)をもとに作られた犬種です。だだっ広い牧場で家畜を追い込む、きつい仕事に耐えられるように改良されました。名前の「ケルピー」はスコットランドの民話に出てくる水の精霊から。オーストラリア在来のディンゴが混ざったという説もありますが、こちらは今も意見が分かれています(JKC沿革より要約)。
一般外貌
しなやかで、いつも動いている中型犬。よく締まった筋肉としなやかな四肢を持ち、いくら働いても疲れない体つきをしています(JKC標準)。耳はぴんと立ち、毛は短くてなめらか。雨風にも強い毛です。羊の背中の上を走って渡り、群れを動かす「バッキング」という技で知られています。身のこなしの軽さとスタミナが持ち味。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「ケルピーは極めて用心深く、熱心で、大変利口である。また穏やかで従順な気質であり、ほとんど疲れ知らずのエネルギーをもち、任務に対して際立った忠誠心をもち専心する」(出典: JKCオーストラリアン・ケルピーページ 2026-07-14確認)。 働きたい気持ちとスタミナは、犬のなかでもトップクラス。裏を返せば、運動量を確保できない家では飼うのが難しい犬です。
運動と仕事(訓練・家畜追い・ドッグスポーツ)が足りないと、困った行動が出やすくなります。初めて犬を迎える人や、毎日の運動時間をとれない家庭には向きません。用心深い性格で、はじめて会う人には少し距離をとります。そのぶん家族にはとことん忠実。
ケアのポイント
この犬にいちばん必要なのは、運動と仕事です。1日120分以上の運動に加えて、訓練・においさがし・家畜追いなど、頭を使う時間をとってください。
毛の手入れは週1回のブラッシングで済みます。そのかわり、外から帰ったら毛・指のあいだ・目・すり傷をひととおり見る。これを習慣にしましょう。
用心深い性格なので、子犬のうちからいろいろな人・犬・場所に少しずつ慣らしておくこと。病院やサロンにも早めに慣らしておくと、あとがずっとらくになります。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。