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ぶどう膜皮膚症候群(VKH様症候群)

Uveodermatologic Syndrome 対象: 犬 分類: 免疫・眼 最終更新: 2026-07-11

食事との関係

食事との直接的な因果は確立していない

家で気づけるサイン

  • 両目の充血・濁り・涙・まぶしそうに目を細める(ぶどう膜炎。眼症状が先に出やすい)
  • 視力の低下・急な見えづらさ(重症例では失明につながりうる)
  • 鼻・唇・まぶた・肉球などの色が抜ける(白斑=脱色素)
  • 鼻や顔まわりの毛が白くなる(白毛化)

受診の目安

当日受診〜緊急(眼症状が先行することが多い。目の充血・濁り・痛がる・急に見えづらそう等は、急性ぶどう膜炎・緑内障・網膜剥離から失明に至りうるため当日以上の受診を)

年齢の傾向

若〜中年(多くは中央値4歳前後)。雄にやや多いとの報告

なりやすいとされる犬種・猫種

この病気に触れている図鑑のページ

2件の犬種・猫種のページが、気をつけたい病気としてこの病気を挙げています。 かかりやすさは個体差が大きく、ここに名前があることが「必ずなる」という意味ではありません。

詳しい解説

ぶどう膜皮膚症候群(VKH様症候群)(Uveodermatologic Syndrome)

色素をつくる細胞(メラノサイト)を自分の免疫が攻撃してしまうと考えられる自己免疫性の病気で、「目(ぶどう膜炎)」と「皮膚・被毛(脱色素)」の両方に症状が出る。ヒトのフォークト・小柳・原田病(VKH)に似ることから「VKH様症候群」とも呼ばれる。秋田犬に圧倒的に多く、後ろ向き50例の症例研究(Zarfoss MK, et al. 2018, JAVMA, PMID 29701516)では発症犬の74%が秋田犬だった。シベリアン・ハスキーサモエドなど北方系犬種でも報告がある。

多くは目の症状(両目の充血・濁り・痛み)が先に現れ、少し遅れて鼻・唇・肉球・被毛の色が抜けてくる。眼のぶどう膜炎は放置すると緑内障・網膜剥離・失明につながりうるため、目の異常に気づいたら早い受診が重要。その後の見通し・視力の見通しには幅があり、断定はできない。治療は獣医師(眼科)の判断領域で、本ページは受診判断の支援にとどめる。

好発品種(根拠の別)

いずれも症例集積にもとづく好発傾向で、確立した遺伝子検査はない。

  • 秋田犬(秋田犬: 最も多い好発犬種(JAVMA 50例研究で74%)。アメリカン・アキタでDLA/DQA1ハプロタイプとの関連が報告され、遺伝的素因の存在が示唆される(疫学的関連)。
  • シベリアン・ハスキー(シベリアン・ハスキー: 症例報告のある好発犬種(疫学的関連)。
  • サモエド(本KB未収録): 北方系の好発犬種として挙げられる(一般に好発と言われるレベル)。
  • このほかチャウチャウ・シェットランド・シープドッグなど北方系・牧羊犬系でも報告があるが、頻度は秋田犬に大きく劣る。

飼い主が気づける徴候

  • 両目の充血・白っぽい濁り・涙・まぶしそうに目を細める(眼症状が先に出やすい)
  • 急に物にぶつかる・見えづらそう(視力低下)
  • 鼻・唇・まぶた・肉球の色が抜けて白っぽくなる(脱色素)
  • 鼻や顔まわりの毛が白くなる

受診目安・予防

  • 当日受診〜緊急: 目の充血・濁り・痛がる・急に見えづらそうな様子は、急性のぶどう膜炎・緑内障・網膜剥離のサインで失明のリスクがある。早いほど良い。
  • 予防・早期発見: 確立した遺伝子検査はないため、好発犬種では「目の異常」と「鼻・唇・被毛の色抜け」を早く気づくことが要。眼科での定期的な確認が役立つ。
  • 本ページは受診判断の支援であり、治療・薬剤の指南ではない。

獣医師に相談するための質問リスト

そのまま診察に持って行けるように整理しました。答えは診察でしか決まりません。

  1. いま与えているフードは、ぶどう膜皮膚症候群(VKH様症候群)と診断された今の状態に合っていますか?
  2. 食事の内容や与え方について、いま変えたほうがよい点はありますか?(種類・量・回数・水分の取り方)
  3. おやつやトッピングは続けてよいですか?避けたほうがよいものはありますか?
  4. 家で見ておくべきサインはどれですか?(気づいた変化: 両目の充血・濁り・涙・まぶしそうに目を細める(ぶどう膜炎。眼症状が先に出やすい)/視力の低下・急な見えづらさ(重症例では失明につながりうる) など)
  5. 次の受診や再検査はいつ頃がよいですか?その間に悪化を示すサインはどれですか?
  6. 今後の健診や定期検査で、確認しておくとよい項目はありますか?
  7. 食事以外に、家でできる工夫(環境・運動・体重)はありますか?

出典(2件)

このページは受診の判断を支える一般情報であり、診断や個別の助言ではありません。 症状や食事の方針は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。