実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
牧羊犬・牧畜犬 / 中型
フィニッシュ・ラップフンド
Finnish Lapphund
羊や牛の群れをまとめ、見守る仕事をしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
44–49cm
- 体重
- 15–24kg 約15-24(一般値。犬種標準に体重の決まりはありません)
- 寿命の目安
- 12–15年 個体差があります
- 運動量
- 60分/日 知的刺激
- 被毛
- 長い毛の二層構造 外側は豊かで密に生えた雨風に強い毛、その下に柔らかい下毛がびっしり生えています
公認毛色 全ての毛色が許容される。地色(ベースカラー)が優勢でなければならない
この犬種の食事の要点
もともと家畜を追って働いていた、そこそこ体を動かす中型犬です。運動が減るとすぐ太るので、その子が実際に動いている量に合わせて食事の量を決めてください。分厚い毛と皮膚を支える栄養も気にかけたいところ
- 運動が減ったときの太りすぎ
- 毛の生えかわる時期の皮膚と毛の状態
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
このほか、この犬種だけに知られる遺伝の病気にポンペ病(GSD II型)があります。体の中で栄養をうまく使えなくなる病気で、力が出ない・すぐバテるといった形で表れます。DNA検査が用意されています(このサイトの疾患ページは未作成・本文平文)。
遺伝子検査で調べられるもの目が少しずつ見えなくなるprcd-PRAの遺伝子検査(検査機関で提供)/ポンペ病(GSD II型)のDNA検査(一般値)/後ろ足が徐々に動かなくなる変性性脊髄症(DM)の遺伝子検査(一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
穏やかで人にも犬にも親しみやすい、よく吠える北国の犬。教えたことをよく覚える子が多く、子どもにもおおらかに接する傾向があります。
暮らしの中では、毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング・夏の暑さ対策・歯みがきを習慣にすることに手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、よく声を出すことと抜け毛がとても多いことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング
- 夏の暑さ対策
- 歯みがきを習慣にすること
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 走ること、群れを追い立てる本能を使う遊び、頭を使う課題(しつけの練習やにおいさがし)
- お手入れ
- ブラッシングは週に数回、毛の生えかわる時期は毎日。分厚い二層の毛でもともと抜け毛が多く、春と秋にはびっくりするほど抜けます
- トリミング
- 不要
解説
フィニッシュ・ラップフンド
沿革
何百年ものあいだ、ロシアとフィンランドの北部でサーミの人びとがトナカイを追わせ、番をさせてきた犬がもとになっています。最初の犬種基準は1945年にフィンランドのケネルクラブが定めました。名前は1967年に「ラポニアン・ドッグ」、1993年に「フィニッシュ・ラポニアン・ドッグ」と変わっています(JKC沿革より要約)。日本では「フィニッシュ・ラップフンド」の呼び名で知られる、北欧生まれのスピッツ系の牧畜犬です。
一般外貌
中型のなかではやや小さめ。その大きさのわりにがっしりしていて、体の長さは背の高さよりほんの少しだけ長い造りです(JKC標準)。ふわふわと豊かな二層の毛、ぴんと立った耳、くるりと巻いたしっぽ。いかにもスピッツらしい姿をしています。毛色はどの色でもかまいませんが、地の色がはっきり主役になっている配色が求められます。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「利口で、勇敢、穏やかで従順である。友好的で忠実である」(出典: JKCフィニッシュ・ラポニアン・ドッグページ 2026-07-14確認)。 おどおどもしないし、怒りっぽくもない。人にも犬にも気さくで、家族には一途な犬です。しつけもよく入ります。
ただ、家畜を追い、番をしてきた犬なので、よく吠えます。子犬のうちから吠えのルールを教えておくと、あとがずっと楽になります。
ほどよい運動と頭を使う遊びがあれば、飼いやすい部類。ただし分厚い毛のせいで暑さには弱いです。
ケアのポイント
この犬でいちばん手がかかるのは、分厚い毛の手入れです。ふだんは週に数回、毛が生えかわる年2回の時期は毎日ブラッシングしてください。それでも抜けます。
カットは要りませんが、シャンプーのあと乾かすのに時間がかかります。
暑さが苦手なので、夏の散歩は時間帯を選び、室内の温度にも気を配って。
よく吠える犬です。子犬のうちから「ここでは静かに」を教えておけば、集合住宅でも暮らしていけます。
繁殖に使う子なら、prcd-PRA・DM・ポンペ病の遺伝子検査の結果をつかんでおくと安心です。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。