実物の写真はCFA公式の猫種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
長毛 / がっしりした体つき
エキゾチック・ロングヘア
Exotic Longhair
- 体重
- 3–7kg 約3-7(オス4-7・メス3-5)※公式の品種標準に体重の決まりがないため、広く知られている範囲の目安。次回あらためて確認します
- 寿命の目安
- 12–15年 個体差があります
- 活発さ
- 2/5 遊びの時間の目安をはかる目印です
- 被毛
- ペルシャと同じ毛質 密で厚い下毛があり、毛が体から立ち上がります
毛色 ソリッド・タビー・シルバー/ゴールデン・スモーク/シェーデッド・パーティカラー・キャリコ・ポインテッドまでペルシャと同じ多彩な色柄
この猫種の食事の要点
顔が平たく、粒を口でつかみにくい猫です。平たい顔の猫向けにつくられた形・大きさのフードだと食べやすくなります。
毛が長いので毛玉への配慮も。動きが少なくがっしりした体つきなので、体重を見ておいてください
- 毛球症
- 体重管理(動きが少なくがっしりした体つき)
- 尿路結石・猫の下部尿路の病気(FLUTD)
- 平たい顔でフードをつかみにくい
かかりやすい病気と、気づくサイン
この猫種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
遺伝子検査で調べられるものPKD1(多発性嚢胞腎・ペルシャ由来)/PRA-pd(進行性網膜萎縮・ペルシャ型の常染色体劣性)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
CFA/TICA・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この猫種の性格とケアの要点
ほとんど鳴かず、静かにそばにいるおっとりした猫。家の中でのんびり過ごすのが好きな子が多く、めったに鳴かない傾向があります。
暮らしの中では、抜け毛が増える時期のこまめなブラッシング・毛玉をためないためのお手入れ・歯みがきの習慣づけに手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、品種特有の体の特徴に配慮が要ることと抜け毛が多いことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 抜け毛が増える時期のこまめなブラッシング
- 毛玉をためないためのお手入れ
- 歯みがきの習慣づけ
気質
暮らしの負荷
- お手入れ
- 週に数回から、ほぼ毎日のコーミング。長い毛が毛玉になるのを防ぎます(毛の生えかわる時期は回数を増やして)。あわせて、平たい顔の猫に出やすい涙やけと、顔のしわの部分をこまめに拭いて清潔に保ってください
- 毛玉のケア
- 毛が長いので毛玉の手入れが要ります(とくに毛の生えかわる時期)。こまめなブラッシングと、毛玉に配慮したフードで、飲み込む毛の量を減らせます
- 室内で飼うこと
- 家の中だけで飼ってください。顔が平たく、暑さと息苦しさに弱い猫です。動きがゆっくりでおっとりしているぶん、外の危険をよけきれません。純血種なので盗難や迷子の心配も高めです
- 水を飲む量
- 猫はもともと水を飲む量が少なく、おしっこが濃くなりやすい動物です。この猫種は動きが少なく、飲む量も排尿も落ちがち。ウェットフードを混ぜ、水飲み場を家の何か所かに置いて、尿路結石から守ってください
解説
エキゾチック・ロングヘア
沿革
1950年代のアメリカ西海岸。ペルシャを繁殖していた人たちが、ペルシャとアメリカンショートヘアをかけ合わせました。短い毛は長い毛より子に出やすいため、生まれたのは短毛の子猫。それでいて、丸い頭・大きな丸い目・短く重い体というペルシャらしさを持っていました。これが「エキゾチック」(もとの名は Exotic Shorthair)として、1966年に猫の登録団体CFAに認められます。
その血統からは長毛の子も生まれます。それがエキゾチック・ロングヘアです。CFAでは毛の記述をのぞきペルシャと同じ基準が当てはめられ、長毛の仲間に分けられています。
手入れの軽さとペルシャらしさを両立したい人たちに支持され、近年のCFA登録数はペルシャに並びます。
外貌と被毛
体は「短く重厚で筋肉質(short, substantial and muscular)」。脚が低く、胸は広くて深い、がっしりした体つきです。頭は「丸く大きく(round and massive)」、鼻は短く詰まり、目と目のあいだがぐっとへこんでいます。とても平たい顔です。目は大きく丸く、離れてついていて、甘い表情をつくります。
毛は密でふさふさ。長さは中くらいより少し長めで、厚い下毛が体から立ち上がります。毛色と柄はペルシャと同じで、単色・タビー・シルバー/ゴールデン・スモーク/シェーデッド・パーティカラー・三毛(キャリコ)・ポインテッド(顔・耳・脚・しっぽが濃くなる柄)までとても多彩です。
性格と暮らし
穏やかで甘えん坊。それでいて、しつこくまとわりつくことはありません(devoted but not intrusive)。声はとても小さく、鳴くこと自体がまれ。目で語るタイプの猫です。
子どもと暮らす家に向く猫としてすすめられ、犬やほかの猫とも、時間をかけて穏やかに折り合います。動きはゆっくりで、静かな毎日を好みます。
いちばん知っておいてほしいのはここ。平たい顔という見た目の魅力と、涙やけ・顔のしわの皮膚炎・息のしにくさという体の負担は、同じひとつの特徴から来ています。
ケアのポイント
コーミングは週に数回から、ほぼ毎日。長い毛が毛玉になるのを防ぎます。毛の生えかわる時期は回数を増やしてください。
もうひとつの日課が目のまわりの涙やけと、顔のしわの掃除。蒸れたままにすると皮膚が荒れます。
動きが少なくがっしりした体つきなので、体重は増やしすぎないように。平たい顔で粒をつかみにくいので、平たい顔の猫向けの形のフードだと食べやすくなります。水を飲む量も落ちやすいので、水飲み場を増やし、ウェットフードを混ぜて、おしっこの通り道を守ります。
このページは猫種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。