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先天性感音難聴

Congenital Sensorineural Deafness 対象: 犬 分類: 神経・耳 最終更新: 2026-07-14

食事との関係

食事との直接の関係は知られていない

家で気づけるサイン

  • 名前を呼んでも反応しない、音に無反応
  • 大きな音・掃除機・拍手などに驚かない
  • 眠っているとき近づいても気づかず、触れると過剰に驚く
  • 片側性は気づかれにくい(音の方向がわかりにくい程度)
  • 子犬で兄弟より噛みつき遊びが激しい・呼び戻しが効かない

受診の目安

生命に関わる進行はないため緊急ではない。ただし白毛/斑/マール/青眼の個体で疑ったら聴力評価(BAER検査)を。脱走・交通事故の予防など安全管理の観点から早期把握が望ましい

年齢の傾向

先天性(生まれつき)。子犬の聴覚は生後3〜4週で完成し、それ以降にBAER検査で判定できる。加齢に伴う難聴とは別

なりやすいとされる犬種・猫種

詳しい解説

先天性感音難聴(Congenital Sensorineural Deafness)

先天性感音難聴は、生まれつき内耳(蝸牛)の感覚細胞がうまく発達・維持されないために起こる、生まれつきの聴覚障害です。多くは白色・斑(パイボールド)・マールといった被毛の色素パターンを作る遺伝と関連しており、色素が乏しい個体で発生しやすいことが知られています。片耳だけの片側性と、両耳の両側性があります。加齢に伴う難聴とは仕組みが異なります。

好発犬種の代表がダルメシアンで、難聴犬の多くが白色被毛の個体です。オーストラリアン・キャトル・ドッグブル・テリアイングリッシュ・セター(ベルトン)など、白色・斑の被毛を持つ犬種で報告されています。オーストラリアン・シェパードなどマールを持つ犬種では、マール×マール(ダブルマール)の交配で難聴・眼の異常のリスクが高まるとされます。なお、青い目の白毛の猫でも先天性の難聴が古くから知られています(本KBは犬種を対象に記載)。

好発品種(根拠の別を明記)

飼い主が気づける徴候

  • 名前を呼んでも反応しない、音に無反応(片側性は気づかれにくい)
  • 大きな音・掃除機・拍手・玩具の音に驚かない
  • 眠っているときに近づいても気づかず、触れると過剰にびっくりする
  • 呼び戻しが効かない、兄弟犬より噛みつき遊びが激しい(子犬)
  • ※片側性は「音の方向がわかりにくい」程度で見逃されやすい

受診目安・予防

  • 生命に関わる進行はないため緊急ではありません。 ただし気づかないと脱走・交通事故など安全面のリスクにつながります。
  • 白毛/斑/マール/青眼の個体や好発犬種で難聴を疑ったら、BAER(脳幹聴性誘発反応)検査で片側/両側を確認できます(子犬期から判定可能)。
  • 繁殖ではダブルマール(マール×マール)交配を避けることが予防とされます。
  • 難聴があっても、視覚(ハンドサイン)・振動・触覚での合図や、背後から驚かせない配慮で十分に暮らせるとされます。
  • 本ページは受診・生活管理の判断を助けることを目的とし、診断は担当獣医師の診察に基づきます。

獣医師に相談するための質問リスト

そのまま診察に持って行けるように整理しました。答えは診察でしか決まりません。

  1. いま与えているフードは、先天性感音難聴と診断された今の状態に合っていますか?
  2. 食事の内容や与え方について、いま変えたほうがよい点はありますか?(種類・量・回数・水分の取り方)
  3. おやつやトッピングは続けてよいですか?避けたほうがよいものはありますか?
  4. 家で見ておくべきサインはどれですか?(気づいた変化: 名前を呼んでも反応しない、音に無反応/大きな音・掃除機・拍手などに驚かない など)
  5. 次の受診や再検査はいつ頃がよいですか?その間に悪化を示すサインはどれですか?
  6. 今後の健診や定期検査で、確認しておくとよい項目はありますか?
  7. 食事以外に、家でできる工夫(環境・運動・体重)はありますか?

出典(3件)

  • 業界標準確認日 2026-07-14

    Deafness in Dogs

    灰青色や白色の被毛パターンの犬に難聴がみられ、ダルメシアン・ブルテリア・オーストラリアンヒーラー(=キャトルドッグ)・カタフーラ・イングリッシュコッカースパニエル・パーソンラッセルテリア・ボストンテリア等が好発。生後3〜4週未満では検出が難しく、電子的検査(聴力検査)が推奨されると記載

    出典サイト

  • 査読論文確認日 2026-07-14

    Strain GM, 2004, 有病率調査(cross-sectional p…

    好発犬種(ダルメシアン・イングリッシュセター・イングリッシュコッカースパニエル・ブルテリア・オーストラリアンキャトルドッグ等)で難聴を検査。ダルメシアンで最も高頻度、難聴犬の94〜96%が白色被毛。品種横断の有病率は2.41〜29.87%

    PubMed (PMID 14623147)

  • 査読論文確認日 2026-07-14

    Sommerlad SF ほか, 2012, 有病率調査, BMC Veteri…

    オーストラリアン・キャトル・ドッグ899頭で先天性感音難聴の有病率10.8%(片側7.5%・両側3.3%)。顔のマスク斑・体の斑があると難聴リスクが低く、メスでリスクが高い

    PubMed (PMID 23107143)DOI 10.1186/1746-6148-8-202

このページは受診の判断を支える一般情報であり、診断や個別の助言ではありません。 症状や食事の方針は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。