実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
使役犬 / 超大型
ボルドー・マスティフ
Dogue de Bordeaux
番犬・警備・救助などで人と働いてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
58–68cm
- 体重
- 45–50kg 牡最低50 / 牝最低45(JKC標準・下限規定)
- 寿命の目安
- 5–8年 個体差があります
- 運動量
- 30–60分/日 高温回避
- 被毛
- 短くて細い、やわらかい毛 (マスティフ系らしい短く密な毛)
公認毛色 フォーン(マホガニー〜イザベラの単色。白の小斑は胸と足先のみ許容)
この犬種の食事の要点
胸が深く体も大きいので、胃がねじれる事故(GDV)に気をつけてください。早食いをさせない、食後すぐ動かさない、1日の食事を数回に分ける。
子犬のうちに食べさせすぎると、育ちきっていない骨と関節に負担がかかります。おとなになってからは体重の管理を。よだれの多い犬なので、水をきちんと飲めているかも見ておきましょう
- 早食い・食後の運動→胃がねじれる
- 子犬期の食べさせすぎ→骨と関節に負担
- おとなになってからの太りすぎ
- 鼻先が短く暑さと呼吸に弱い
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
胃拡張捻転(GDV)
ここにあげるのは「多く見られる傾向」であって、診断ではありません。気になるサインがあれば早めに動物病院へ。 このほか、心臓の筋肉がのびて動きが弱くなる拡張型心筋症(DCM)、生まれつき心臓の出口が狭い大動脈弁下狭窄(SAS)、まぶたが外や内にめくれる眼瞼外反・内反などが、この犬種でよく話題にのぼります(どちらもこのサイトの疾患ページは未作成)。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
落ち着いていて愛情深い、家族を静かに守る力の強い犬。よその犬とは距離を取りたがる子が多く、あまり吠えない傾向があります。
暮らしの中では、夏の室温と散歩時間の管理・体格に見合った運動と体重の管理・体重と歯のこまめな確認に手をかける時間が長くなります。
人やほかの動物に慎重なことと超大型犬ならではの力の強さから、初めて犬を迎える人には難易度が高めとされる犬種です。しつけ教室やトレーナーなど、相談できる相手を先に決めておくと進めやすくなります。
- 夏の室温と散歩時間の管理
- 体格に見合った運動と体重の管理
- 体重と歯のこまめな確認
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- ゆっくりした散歩が中心。見張りのような役割のある仕事を喜びます。走り込みや長時間の運動、暑い時間の外出には向きません
- お手入れ
- カットは不要。短毛なので、週1回ゴム製のブラシで抜け毛をとれば足ります。毎日やってほしいのは、顔の深いしわ・目のまわり・たれた口もとのよだれをふくこと。たれ耳の内側もときどきのぞいてください
- トリミング
- 不要
解説
ボルドー・マスティフ
沿革
フランスでもっとも古い犬種の一つで、中世ヨーロッパの大型犬アランの子孫と考えられています。14世紀の終わりに "dogue" という言葉が初めて登場しました。19世紀の半ばには、アキテーヌ地方で大きな獣を狩る犬、闘犬、家畜や肉屋の番犬として働いていました。1863年のパリのドッグ・ショーで今の名前が使われ、第2次大戦後に数を大きく減らしたものの、そこから立て直されています(JKC沿革より要約)。映画をきっかけに広く知られるようになった、超大型のマスティフ系です。
一般外貌
JKC標準は「窪んだラインのある短頭蓋という典型的なモロシアン・タイプ」と表現する(出典: JKCボルドー・マスティフページ 2026-07-14確認)。筋肉の量はすさまじいのに、全体のつりあいはきれいにとれています。背はそれほど高くなく、地面から胸の下までの高さが、胸の厚みよりわずかに短いくらい。どっしりと堂々とした体つきです。頭は大きく、鼻先は短めで、深いしわが刻まれています。耳はたれ耳。公認されている毛色は単色のフォーン(マホガニー〜イザベラ)で、白い小さな斑は胸と足先にだけ認められます。顔は黒いマスク、茶色のマスク、マスクなしのいずれかです。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「護衛する能力がすぐれ、用心深さと多大な勇気により、攻撃性を見せることなく護衛する。良き伴侶であり、主人をよく慕い、非常に愛情深い。落ち着きがあり、刺激の強さに対する安定が取れている」(出典: JKCボルドー・マスティフページ 2026-07-14確認)。 家族にはおだやかで、よく尽くす犬です。そのぶん守ろうとする気持ちが強く、知らない人や犬には用心深く構えます。
50kgを超える力と、この守る本能。どちらもコントロールできるように、子犬のうちからいろいろな人・犬・場所に慣らし(社会化)、ぶれないしつけを続けてください。ロイヤルカナンも「経験豊富な飼い主が必要」としています。同性の犬とはけんかになりやすい傾向も。初めての1頭には、正直むずかしい犬種です。
ケアのポイント
まず暑さ対策です。鼻先が短く、暑さにはめっぽう弱い犬。エアコンをつけ、散歩は涼しい時間に回してください。
次に体重。そして胸の深い体型なので、胃がねじれる事故への備えを。早食いをさせない、食事は1日数回に分ける、食べたあとはしばらく静かに過ごす。
毛は短くサロンに通う必要はほとんどありませんが、顔の深いしわ・目のまわり・たれた口もとのよだれは毎日ふいてください。たれ耳の内側もチェックを。
子犬のうちは、フードの量と運動の量をおさえて骨と関節を守ります。あわせて、いろいろな人や犬に慣らしながら、ぶれないしつけを。これが安全に一緒に暮らす土台になります。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。