実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
牧羊犬・牧畜犬 / 小型〜中型
ミニチュア・アメリカン・シェパード
Miniature American Shepherd
羊や牛の群れをまとめ、見守る仕事をしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
33–46cm
- 体重
- 9–14kg 約9-14(スタンダードに体重の規定はなく一般値。ちょうどよい体重は、その子の体格によって変わります)
- 寿命の目安
- 12–13年 個体差があります
- 運動量
- 60–90分/日 知的刺激必須
- 被毛
- 中くらいの長さの、ややかたい二層の毛 (雨風に強く、首まわりにたてがみ、後ろ足に飾り毛が出ます)
公認毛色 ブラック・ブルーマール・レッド(レバー)・レッドマール
この犬種の食事の要点
体は小さいのに、よく動く牧畜犬です。その日の運動量に合わせてカロリーを決めてください。
動く量が多いので太りにくいのですが、しつけで使うおやつは1日分を数えておかないと積み上がります。MDR1の変異を持つ子への薬の判断は、獣医師に任せてください
- 運動量に対してカロリーが足りない・多すぎる
- しつけのおやつが積み重なってカロリーオーバー
- あちこち探るので、落ちている物を拾い食いしやすい
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
この犬種で知られている傾向をまとめました(どれも「多く見られる」という程度の話で、その子によって違います)。 神経軸索ジストロフィー(NAD)も、この犬種特有の遺伝する神経の病気としてDNA検査の対象になっています。KBにまだ項目がないのでここに書いておきます。若いうちから体がふらつき、思ったとおりに動かせなくなる病気です。
遺伝子検査で調べられるもの特定の薬が効きすぎる体質を調べるMDR1(ABCB1)遺伝子検査/コリーアイ症候群(CEA)の遺伝子検査/進行性網膜萎縮(PRA・prcd)の遺伝子検査/遺伝性白内障(HSF4)の遺伝子検査/神経軸索ジストロフィー(NAD)の遺伝子検査 ※いずれもAKC/検査機関で提供あり・広く知られている範囲の情報。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
小柄でも運動量が多く、覚えるのが早い家族思いの犬。体を動かしたい気持ちがとても強い子が多く、家族にべったり甘えたがる傾向があります。
暮らしの中では、毎日たっぷり体を動かす時間・留守番を長くしすぎない工夫・歯みがきを習慣にすることに手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、毎日の運動量が多いことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 毎日たっぷり体を動かす時間
- 留守番を長くしすぎない工夫
- 歯みがきを習慣にすること
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 走ること、動くものを追うこと、しつけの練習や知育トイのように頭を使う遊び。アジリティ、フライボール、ディスクといった競技もよく合います
- お手入れ
- 中くらいの長さの二層の毛なので、ブラッシングは週1〜2回。毛が生えかわる時期は毎日かけてください。後ろ足の飾り毛と耳の裏は毛玉ができやすい場所です
- トリミング
- 不要(おしりまわりや足の裏の毛は、必要に応じて整えます)
解説
ミニチュア・アメリカン・シェパード
沿革
1960年代の後半、カリフォルニアで小型のアメリカン・シェパードとしてつくられました。もとは「ミニチュア・オーストラリアン・シェパード」と呼ばれ、1990年代にアメリカ全土で人気になります。1993年にこの犬種の全国クラブ(MASCUSA)が法人になり、2011年にAKC登録、FCIの正式公認は2019年9月でした(JKC沿革・FCI情報より要約)。オーストラリアン・シェパードを小さくした犬種で、何でもこなす器用さと覚えのよさを受けついでいます。
一般外貌
JKC標準では「小型のハーディング・ドッグで体長が体高より僅かに長く、骨は適度。滑らかで機敏な歩様を持ち、中位長さの粗野なダブルコート」とされています。しっぽは切られているか、生まれつき短い子(ボブテイル)もいます。毛色はブラック、ブルーマール、レッド(レバー)、レッドマール。タン(クリーム色がかったベージュから濃い錆色まで)や白の斑が入るのも認められています。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「知的で、主に家畜を追い集め見張る強い本能を持つワーキング・ドッグ。非常に優れたコンパニオンでもあり、多才で、訓練し易い。家族に対しては保護的で、温厚、愛情深く、忠実」(出典: JKCミニチュア・アメリカン・シェパードページ 2026-07-14確認)。 覚えが早く、働きたい気持ちの強い犬です。体は小さくても、アジリティやフライボールなど競技の世界では定番の存在。
家族にはべったりで穏やかですが、知らない人の前では少し控えめになります。運動と考える時間が足りないと、家畜を追い集めていたころの本能が出て、動くものを追いかけたり回りこんだりしはじめます。小さいから飼いやすいと思われがちですが、中身はオーストラリアン・シェパードそのもの。運動の時間をきちんと取れる人向けです。
ケアのポイント
この犬種でいちばん大事な安全対策はMDR1です。麻酔・虫下し・鎮静剤を使う前に遺伝子検査を受け、その結果を動物病院に伝えてください。これだけは省かないこと。
運動は体が小さくても1日60〜90分。それに加えて、しつけの練習やノーズワークで頭を使わせます。ここが足りないと、困った行動につながります。
毛は中くらいの長さの二層。ブラッシングは週1〜2回、毛が生えかわる時期は毎日です。後ろ足の飾り毛と耳の裏に毛玉ができていないか見てあげてください。
目の病気(CEA・PRA・白内障)は遺伝子検査と眼科の健診で早めに把握できます。かかりつけを決めておきましょう。マールの毛色どうしをかけ合わせると、耳が聞こえない子や目に異常のある子が生まれやすくなります。繁殖を考えるなら、ここは必ず知っておいてください。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。