実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
愛玩犬 / 超小型〜小型
ベルジアン・グリフォン
Belgian Griffon
仕事よりも、人のそばにいることを役目にしてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
3.5–6cm
- 体重
- 3.5–6kg 3.5-6(雌雄区分なし・JKC標準)
- 寿命の目安
- 12–15年 個体差があります
- 運動量
- 20–40分/日
- 被毛
- かたくてごわごわした毛 (粗剛毛。ラフ/ワイヤーコートとも呼びます)。鼻先の短い短頭種で、眉と口ひげのような飾り毛があり、人の顔のような表情に見えます
公認毛色 ブラック・ブラック・アンド・タン
この犬種の食事の要点
口が小さいので、粒の小さいフードが食べやすいです。鼻先が短く歯がぎゅっと並んでいるぶん歯周病になりやすいため、歯みがきとセットで考えてください。よく動く犬種ではないので、量を決めて与えないと体重が増えます
- 歯が密に並んでいて歯周病になりやすい(超小型・短頭)
- 運動量のわりに食べすぎて太る
- 鼻先が短く、早食いで空気も一緒に飲みこみやすい
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
※以下はグリフォン群(ブリュッセル/ベルジアン・グリフォン、プチ・ブラバンソン)に共通して知られる傾向です。必ずかかるという話ではなく、動物病院へ行くかどうかを決める材料として読んでください。 KBには収載していませんが、この犬種で知られている傾向がもう少しあります。お産が重くなりやすいこと(頭が大きく帝王切開になりがち)、生まれつき上あごが割れている口蓋裂、まぶたの内側から毛が生える遠位睫毛(ディスティキアシス)。いずれも断定ではありません。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
飼い主に強く甘え、来客や物音によく反応する犬。気づいたことを声で知らせようとする子が多く、家族との時間を大切にする傾向があります。
暮らしの中では、歯みがきの習慣づけ・夏の暑さ対策・留守番を長くしすぎない工夫に手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、よく声を出すことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 歯みがきの習慣づけ
- 夏の暑さ対策
- 留守番を長くしすぎない工夫
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 散歩と室内遊びが中心。鼻先が短い犬なので、暑い時間帯とはげしい運動は避けてください。短い遊びを何度かに分けるほうが体にやさしいです
- お手入れ
- ごわごわした毛はからまりやすいので、ブラッシングは週に数回。抜けた毛を取りのぞいてください。眉と口ひげの飾り毛は汚れがたまりやすい場所です。ここを拭くついでに、目が赤くないか、しきりにこすっていないかを見ておきましょう
- トリミング
- 任意(本来のごわごわした毛質を保つなら、古い毛を抜くお手入れ〈ハンドストリッピング〉が向きます。バリカンで刈ると毛質が変わってしまいます)
解説
ベルジアン・グリフォン
沿革
ブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォン、プチ・ブラバンソンの3犬種は、何世紀も前からブリュッセル周辺にいた「Smousje(スムージェ)」という小型の粗毛の犬を共通の祖先にしています。馬小屋でネズミを捕る役目も持っていた犬でした。19世紀にルビー色のキング・チャールズ・スパニエルやパグをかけ合わせて、いまの姿になっています(JKC沿革より要約)。
3犬種のちがいは毛と毛色だけ。ベルジアン・グリフォンは、ごわごわした毛でブラックまたはブラック・アンド・タンのタイプにあたります。
一般外貌
小さな伴侶犬で、体は横から見るとほぼ正方形。小さいながらがっしりしていて、誇り高く、まわりをよく見ています(JKC標準)。鼻先が短く、大きくて丸い目と、眉・口ひげのような飾り毛がつくる「人間味あふれる表情」がこの犬種群の象徴です。毛はかたくてごわごわしたタイプ。毛色はブラック、またはブラック・アンド・タン。レッドのブリュッセル・グリフォンとは、この毛色で見分けます。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「注意深く、誇り高く、飼い主に対してたいへん愛情深い。警戒心が強い。臆病でもなければ、攻撃的でもない」(出典: JKCベルジアン・グリフォンページ 2026-07-14確認)。 飼い主にべったり寄りそう犬です。家の中でも後をついて回るので、長い留守番は苦手。警戒心が強く、物音や来客に反応して吠えることがあります。
理解力はありますが、誇り高くて敏感な面もあります。強く叱るより、静かに、いつも同じルールで教えるほうが伝わります。日本ではあまり見かけない犬種です。
ケアのポイント
この犬でいちばん気をつけたいのは暑さです。鼻先が短く、体の熱を逃がすのが苦手なので、蒸し暑い日と、はげしい運動は避けてください。
毛のお手入れはブラッシングが週に数回。からまりと抜け毛を取りのぞきます。本来のごわごわした毛質を保ちたいなら、バリカンで刈るより古い毛を抜くハンドストリッピングが向きます。
大きな目は傷や乾燥に弱い場所です。眉と口ひげの飾り毛、目のまわりを清潔にして、赤み・涙・にごりに早く気づいてあげてください。体が小さく歯が密に並んでいるので、歯みがきの優先度も高めです。
飼い主にべったりのぶん、ひとりが苦手になりやすい犬でもあります。留守番は少しずつ時間をのばして慣らしましょう。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。