実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
原始的な犬・スピッツ / 中型
キースホンド
Keeshond
柴犬など、昔の犬の姿を色濃く残す犬のグループです
体高 / JKC標準
49cm
- 体重
- 15–20kg 約15-20(一般値。犬種標準には「サイズに相応しい体重」としか書かれていません)
- 寿命の目安
- 12–14年 平均 12.3歳(英VetCompass 2024・サンプル55頭・一般値。日本アニコム白書は個別掲載なし)
- 運動量
- 30–60分/日
- 被毛
- 長い毛の二層構造 下毛がびっしり生えていて、首まわりはライオンのたてがみのように広がり、しっぽにも豊かな飾り毛がつきます
公認毛色 ウルフカラー(シルバーグレーに黒の差し毛。目周りの"スペクタクル(眼鏡)"標・暗色のマズル/耳・尾先の黒が特徴)
この犬種の食事の要点
中型ですが、放っておくと太りやすい犬です。量をきちんと決めて与えてください。厚い毛と皮膚を保つための栄養バランスも気にかけたいところ
- 太りすぎ
- まれに糖尿病や、血のカルシウムが増えすぎる病気(ホルモンの体質)
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
「概して健康な犬種」とされますが、次のような生まれつきの病気が知られています(どれも断定ではなく傾向です)。
遺伝子検査で調べられるもの血のカルシウムが増えすぎる原発性上皮小体機能亢進症(PHPT)の遺伝子検査(米コーネル大開発・一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
人が大好きで学習が速い、よく見張る番犬。気づいたことを声で知らせようとする子が多く、教わったことをすぐ覚える傾向があります。
暮らしの中では、毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング・夏の暑さ対策・留守番を長くしすぎない工夫に手をかける時間が長くなります。
初めて犬を迎える家庭でも比較的迎えやすいとされる犬種です。そのうえで、毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシングはこの先ずっと続くことだと考えておくと安心です。
- 毛が生え替わる季節のほぼ毎日のブラッシング
- 夏の暑さ対策
- 留守番を長くしすぎない工夫
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- 散歩と遊び、それにしつけの練習やドッグスポーツ。反応が速く、跳ぶのが好きな犬です
- お手入れ
- 毛を根元から起こすようにして、週に数回ブラッシング。下毛がごっそり抜けかわる時期(年1〜2回)は毎日やってください。びっしり詰まった二層の毛は、絶対に短く刈らないこと
- トリミング
- 不要(カットはせず、ブラッシングだけで毛並みを保ちます)
解説
キースホンド
沿革
ドイツ・スピッツの仲間のひとつです。大昔に湖の上へ建てられた住居で暮らしていたスピッツや、「ピートドッグ(泥炭犬)」を祖先にもつ、中央ヨーロッパでも最も古い部類の犬種とされます。この犬をもとに、たくさんの犬種が生まれました。ドイツ語圏以外の国では、大型のウルフスピッツをキースホンドと呼びます(JKC沿革より要約)。18世紀のオランダでは、政治運動の旗印にかつがれた犬としても知られています。
一般外貌
下毛がびっしり詰まった、美しい毛が身上の中型スピッツです。首まわりはライオンのたてがみのように広がり、しっぽは背中の上へ高く上げて、豊かな飾り毛をなびかせます。キツネのような頭に、小さくとがった耳が近い間隔でつく——いかにも活発そうな顔つきです。いちばんの特徴は目のまわりの「スペクタクル(眼鏡)」と呼ばれる模様で、目じりから耳のつけ根へ細い黒い線が走ります。毛色は銀色がかったグレーに黒い差し毛が混じるウルフカラーです。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「常に注意深く、活発で、主人への忠誠心が非常に強い。たいへん学習能力が高く、訓練しやすい。生まれつき他人に対する不信感が強く、狩猟本能がほとんど無い。臆病でも攻撃的でもない」(出典: JKCキースホンドページ 2026-07-14確認)。 飼い主にぴったりくっついて回るので、英語では「ベルクロ・ドッグ(マジックテープ犬)」と呼ばれます。部屋を移動するたびについてくるほど、人が好きな犬です。
覚えるのが速く、しつけもよく入ります。そのかわり番犬らしい警戒心が強く、吠えは出やすいほう。獲物を追う本能はほとんどないので、ほかの動物とも一緒に暮らしやすいです。留守番が苦手な子が多いため、ひとりで過ごす練習は早めに始めましょう。
ケアのポイント
この犬でいちばん手がかかるのは、毛の手入れです。びっしり詰まった二層の毛を、根元から起こすようにして週に数回ブラッシング。下毛がごっそり抜けかわる時期は毎日やってください。
暑さに弱く、毛の中に熱がこもります。夏は室温の管理を徹底しましょう。それでも、毛を短く刈るのはやめてください。毛質が変わり、体温の調節までうまくいかなくなります。
毛が厚くて皮膚が見えないぶん、皮膚のトラブルは見のがされがちです。ブラッシングのついでに地肌までのぞく習慣を。
人が好きで留守番が苦手な犬でもあります。ひとりの時間の過ごし方も、子犬のうちから少しずつ教えてあげてください。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。