フォン・ヴィレブランド病
Von Willebrand Disease (vWD) 対象: 犬 分類: 血液 最終更新: 2026-07-11
食事との関係
食事との直接的な関係は乏しい
家で気づけるサイン
- ちょっとした傷やしつこい鼻血・歯ぐきからの出血が止まりにくい
- 皮膚に内出血(あざ)ができやすい
- 血尿・血便・不正出血
- 手術や抜歯のあとに予想以上に出血する
受診の目安
出血が止まらない・大量の場合は緊急(夜間救急)。出血傾向に気づいたら早めに受診し、手術予定があれば事前に検査を相談
年齢の傾向
遺伝性のため生涯性。出血傾向は乳歯の生え替わり・去勢避妊手術・外傷などをきっかけに気づかれることが多い
なりやすいとされる犬種・猫種
- ドーベルマン(遺伝子検査あり・タイプ1の代表犬種)
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(遺伝子検査あり・タイプ1)
- プードル(遺伝子検査あり・タイプ1)
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ(遺伝子検査あり・タイプ1)
- シェットランド・シープドッグ(遺伝子検査あり・タイプ3)
- アイリッシュ・セター(タイプ1)
- スコティッシュ・テリア(タイプ3)
- ジャーマン・ショートヘアード/ワイヤーヘアード・ポインター(タイプ2)
この病気に触れている図鑑のページ
17件の犬種・猫種のページが、気をつけたい病気としてこの病気を挙げています。 かかりやすさは個体差が大きく、ここに名前があることが「必ずなる」という意味ではありません。
詳しい解説
フォン・ヴィレブランド病(Von Willebrand Disease (vWD))
止血に必要なフォン・ヴィレブランド因子(vWF)が不足・機能低下することで、血が止まりにくくなる遺伝性の出血性疾患。犬で最も多い遺伝性の出血傾向とされる。因子の量・質によりタイプ1(部分的欠乏・最も多く、症状は軽〜中等度)、タイプ2(質的異常)、タイプ3(ほぼ欠損・最重症)に分けられる。普段は無症状のことも多く、乳歯の生え替わりや手術・外傷を機に「血が止まりにくい」と気づかれることがある。
好発品種
タイプ1の代表はドーベルマンで、犬種内で変異の保有率が高いことが知られ、遺伝子検査(DNA検査)が確立している。同じくウェルシュ・コーギー・ペンブローク、プードル、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、アイリッシュ・セターなどがタイプ1で挙げられる。タイプ3はシェットランド・シープドッグやスコティッシュ・テリア、タイプ2はジャーマン・ポインター系で報告される。多くの好発犬種で原因変異のDNA検査が利用でき、繁殖・手術前のスクリーニングに使われる(Cornell大学 獣医学部)。
飼い主が気づける徴候
- 小さな傷や爪切りの出血、鼻血、歯ぐきからの出血が止まりにくい
- ぶつけた覚えのないあざ(皮下出血)ができる
- 血尿・血便・不正出血がみられる
- 去勢避妊手術や抜歯のあとに予想以上に出血する
受診目安・予防
出血が止まらない・量が多いときは直ちに(夜間なら救急で)受診する。ふだんから「血が止まりにくい」と感じる場合や、好発犬種で手術・抜歯を予定している場合は、事前に出血傾向の検査を相談する。好発犬種では繁殖前・手術前の遺伝子検査やvWF活性測定が早期把握に役立つ。診断済みの場合は、外傷や手術の際の出血リスクをかかりつけ医と共有しておく。(止血処置・治療は獣医師の判断による)
獣医師に相談するための質問リスト
そのまま診察に持って行けるように整理しました。答えは診察でしか決まりません。
- いま与えているフードは、フォン・ヴィレブランド病と診断された今の状態に合っていますか?
- 食事の内容や与え方について、いま変えたほうがよい点はありますか?(種類・量・回数・水分の取り方)
- おやつやトッピングは続けてよいですか?避けたほうがよいものはありますか?
- 家で見ておくべきサインはどれですか?(気づいた変化: ちょっとした傷やしつこい鼻血・歯ぐきからの出血が止まりにくい/皮膚に内出血(あざ)ができやすい など)
- 次の受診や再検査はいつ頃がよいですか?その間に悪化を示すサインはどれですか?
- 今後の健診や定期検査で、確認しておくとよい項目はありますか?
- 食事以外に、家でできる工夫(環境・運動・体重)はありますか?
出典(1件)
- 確認日 2026-07-11
Cornell University College of Veterinary…
Cornell University College of Veterinary Medicine, Riney Canine Health Center: Von Willebrand Disease(タイプ別好発犬種・DNA検査の可否・出血徴候。vet.cornell.edu/.../von-willebrand-disease、確認日2026-07-11)
このページは受診の判断を支える一般情報であり、診断や個別の助言ではありません。 症状や食事の方針は、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。