実物の写真はJKC公式の犬種紹介や画像検索もあわせてご覧ください。
嗅覚ハウンド / 中型〜大型
バセット・ハウンド
Basset Hound
鼻のよさで匂いをたどり、獲物を追いかけてきた犬のグループです
体高 / JKC標準
33–38cm
- 体重
- 20–29kg 約20-29(一般値・雄は大きい。スタンダードに体重規定なし。骨が重く、体は地面に近い低い位置にあります)
- 寿命の目安
- 10–13年 個体差があります
- 運動量
- 30–45分/日 低〜中強度
- 被毛
- 短くてなめらかな毛 (密に生えていて天候に強い)。皮膚はほどよくたるみ、しわが寄ります
公認毛色 ブラック・ホワイト・タン(トライカラー)・レモン&ホワイト(バイカラー)・※すべてのハウンドカラー許容(JKC標準)
この犬種の食事の要点
あまり動かないのに食欲は旺盛。だから太りやすさが一生のテーマになります。
目分量をやめて、フードは毎回量ってください。胸が深い体型なので、胃がねじれるのを防ぐ工夫も必要です。
早食いをさせない、食後はしばらく静かに過ごす、1日分を数回に分けて与える。体重が増えれば、そのぶん背骨と関節に負担がかかります
- 太りすぎ(いちばんの課題。あまり動かないのに食欲は旺盛)
- 胃がふくらんでねじれる(胸が深いので早食い対策を)
- 落ちている物を拾い食いする
- 体重オーバーで背骨と関節に負担
かかりやすい病気と、気づくサイン
この犬種で報告が多い病気です。必ずかかるわけではありません
右に「くわしく見る」がある病気は、食事との関係の解説ページがあります
胃拡張・胃捻転(GDV)
知識ベースには未収載ですが、この犬種でよく名前の挙がる病気がほかにもあります。血小板無力症(血を止める細胞がうまく働かない病気。バセットでの報告あり)、汎骨炎(育ちざかりに、あちこちの足を痛がる)、まぶたが内側や外側にめくれる病気。いずれも「多く見られるとされる」という段階の話で、診断は獣医師の領域です。
遺伝子検査で調べられるものフォン・ヴィレブランド病(vWD・血が止まりにくくなる病気)の遺伝子検査(一般値)。受けるかどうか、結果をどう暮らしに活かすかは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
性格とケア
JKC・獣医学リファレンスの定性記述を
5段階に変換した目安。個体差があります
この犬種の性格とケアの要点
穏やかで愛情深い、においを追い始めると夢中になる犬。自分で判断して動きたがる子が多く、家の中でのんびり過ごすのが好きな傾向があります。
暮らしの中では、食事の量と体型のこまめな確認・留守番を長くしすぎない工夫・歯みがきを習慣にすることに手をかける時間が長くなります。
難しさは中くらいで、指示より自分の判断を優先しやすいことに見通しが立つかどうかが分かれ目になります。
- 食事の量と体型のこまめな確認
- 留守番を長くしすぎない工夫
- 歯みがきを習慣にすること
気質
暮らしの負荷
- 運動のタイプ
- においをさがす遊び(ノーズワーク)とゆっくりした散歩が向いています。ジャンプや階段の上り下り、はげしい運動は、背骨と関節の負担になるので控えめに
- お手入れ
- 毛が短いのでブラッシングは週1回で足ります。手間をかけたいのは耳です。長い垂れ耳は洗って必ず乾かすこと。皮膚のたるみやしわの間、目のまわりもきれいにしておきましょう
- トリミング
- 不要
解説
バセット・ハウンド
沿革
もとは16世紀フランスの猟犬です。そのなかから脚の短い個体(バセット型)が選ばれ、においで獲物を追う犬として固まりました。
1866年にイギリスへ渡り、1884年にはバセット・ハウンド・クラブが設立。王室にかわいがられて人気が広がりました。1892年にはブラッドハウンドの血が入り、どっしりして皮膚のたるんだ、いまの姿ができあがります(JKC沿革より要約・2026-07-14確認)。
一般外貌
JKC標準は「体躯構成と実質に富み、バランスの取れた、多くの資質を持つ、脚の短いハウンド」と書き、「適度なたるみのある皮膚」を良しとしています。骨がとても太くて重く、体は地面に近い低い位置に。長く垂れた耳、悲しげに見える深い皮膚のしわ、そして深い胸。これがバセットの姿です。
毛は短くてなめらか。代表的な毛色は黒・白・茶の三色(トライカラー)と、レモン&ホワイトの二色ですが、ハウンド犬の毛色ならどれも認められています。
性格と暮らし
JKC標準の性格記述:「嗅覚で狩猟する古代犬の血統を持った忍耐強いハウンドで、パック猟の本能と、低く、旋律的な吠え声をし、フィールドでは多大な耐久力を見せる。落ち着いており、攻撃的でもなく、臆病でもない。愛情豊かである」(出典: JKCバセット・ハウンドページ 2026-07-14確認)。 穏やかで愛情深く、家庭にも子どもにもよくなじみます。ただし、においを追いはじめると呼んでも戻ってきません。しつけは根気のいる犬種です。
のんびりしていてあまり動かないぶん、太りやすいのが悩みどころ。低くのびる、うたうような遠吠え(ベイ)もこの犬の特徴です。体が重くて背中が長く、脚は短い。ソファやベッドから飛び降りたり階段を上り下りしたりすると、背骨に負担がかかります。
ケアのポイント
まずは体重です。太らせないことが、背骨にも関節にも寿命にもいちばん響きます。あまり動かない犬なので、フードは毎回量って与えてください。
日課はこの3つ。長い垂れ耳を洗って乾かす、皮膚のしわの間をふく、目のまわりをきれいにする。
胸が深い体型なので、早食いをさせない、食後はしばらく静かに過ごす、1日分を数回に分けて与える。胃がねじれるリスクを下げられます。ソファや階段の上り下りを減らして背骨も守りましょう。歯を抜くときや手術の前には、血が止まりにくい体質(フォン・ヴィレブランド病)の検査を病院に相談してください。
このページは犬種の一般的な傾向をまとめたもので、個体差があります。 健康や食事について判断が必要なときは、かかりつけの獣医師の診察に基づいて決めてください。